LINEには、実はメッセージ返信の提案から本格的な相談相手まで、複数のAIチャット機能が用意されている。名前が似ているサービスが並んでいるため「どれが自分に合っているのか分かりにくい」と感じている人も多いはずだ。この記事では、LINE上で使える主要なAIチャット機能を整理し、それぞれの特徴・使い方・料金の違いをまとめて紹介する。
この記事のポイント
- LINEのAIチャット機能は大きく分けて4種類存在する
- 無料でも1日数回までは各機能を試すことができる
- 月額制のプレミアムプランに加入すると利用回数が増える
- 用途によって「相談向け」「業務向け」を使い分けるのが賢い
- 2026年内には会話の文脈を理解する新エージェント機能も控えている
LINEのAIチャット機能とは
LINEはメッセージアプリとしての立ち位置を保ちながら、生成AIを活用した機能を段階的に拡張してきた。単なる「AIとの雑談ツール」ではなく、日常の疑問解決・返信作成の効率化・企業とのやり取りの自動化・タスク支援といった複数の目的に対応する形でサービスが分かれているのが特徴だ。
提供元の方針として、これらのAI機能は今後も順次アップデートされる見込みであり、名称や提供範囲が変更される可能性がある点は覚えておきたい。
ここからは、代表的な4つの機能を一つずつ見ていく。
LINEのAIチャット機能4選
① AIチャットくん|友だち登録するだけで相談できるAIフレンド
「AIチャットくん」は、LINE上で友だちを追加する感覚でそのまま会話ができるAIサービスだ。検索や雑談、悩み相談、文章の下書き作成など、幅広い質問に対応してくれる汎用型のAIチャットとして利用されている。
使い方はシンプル。LINEアプリ内で「AIチャットくん」と検索するか、QRコードを読み取って友だち追加すれば、すぐにトーク画面から会話を始められる。新しいアプリをインストールする必要がなく、普段使っているLINEのトーク感覚でそのまま利用できるのが最大の利点だ。
無料プランでは1日5回までのやり取りが可能で、それ以上使いたい場合は有料プランへの切り替えが用意されている。有料化すると回数制限が解放され、無制限にやり取りできるようになる。まずは無料枠で使用感を試してから、必要に応じて切り替えるのがおすすめの流れだ。
② LINE AIトークサジェスト|返信・スタンプを自動で提案
「LINE AIトークサジェスト」は、トーク画面での返信文やスタンプの候補を自動で提案してくれる機能だ。友だちからのメッセージ内容を踏まえて、その場に合った返信案がいくつか表示されるため、文章を考える手間を大きく減らせる。
忙しい時間帯や返信に迷ったときに特に便利で、提案された文章をそのまま送ってもよいし、一部を書き換えて自分らしい言い回しに調整することもできる。あくまで「提案」なので、最終的な送信内容は必ず自分の目で確認してから送るのが安心だ。
この機能も無料ユーザーは1日数回までの利用が基本となっており、より多く使いたい場合は月額プランの加入で利用回数を増やせる仕組みになっている。
③ AIチャットボット(β)|企業アカウントの問い合わせ対応を自動化
ここまでの2つが個人ユーザー向けだったのに対し、「AIチャットボット(β)」は企業や店舗が運用するLINE公式アカウント向けの機能だ。あらかじめ登録しておいたQ&Aのリストの中から、ユーザーからの問い合わせ内容に最も近い回答をAIが判断し、自動で返信してくれる。
従来の「応答メッセージ」機能はキーワードが完全一致しないと意図した返信ができなかったが、AIチャットボット(β)は表記ゆれや言い回しの違い、あいまいな質問にも柔軟に対応できるようになった点が大きな進化だ。
店舗の営業時間や予約方法、よくある質問への対応をこの機能に任せることで、担当者が問い合わせ対応にかける時間を減らせる。読者自身が個人でこの機能を使うことは少ないが、企業アカウントを友だち追加した際に自然な受け答えが返ってくる背景には、こうした仕組みが働いていると知っておくと理解が深まる。
④ Agent i in chat|トークルームの文脈を理解する次世代AIエージェント
もっとも注目度が高いのが、2026年内の提供開始が予定されている「Agent i in chat」だ。トークルーム内でAIエージェント「Agent i」を直接呼び出し、それまでの会話の流れを踏まえた上で質問に答えたりタスクをこなしたりしてくれる新機能となる。
個人間のトークだけでなくグループトークでも利用でき、AIの回答や処理結果はそのグループの参加者全員に共有される。全員で結果を見ながら会話を広げられる点が、これまでの1対1のAIチャットとは異なる新しい体験になりそうだ。
具体的な活用例として、長いやり取りの要約や、食事の会計写真から一人あたりの支払い額を自動計算する機能などが検討されている。友だちや家族とのグループトークでの「幹事業務」を助けてくれる存在として、実装後の反響が期待される。
料金プランを比較
LINEのAI機能は基本的に無料でも試せるが、頻繁に使うなら有料プランを検討する価値がある。主な料金体系は次の通りだ。
| プラン | 月額目安 | 利用回数の目安 |
|---|---|---|
| 無料プラン | 0円 | 各AI機能を1日3回程度まで |
| LYPプレミアム | 508円(税込)から | LINE AI・AIトークサジェストを1日10回まで |
| AIサービス使い放題プラン | 750円(税込) | 回数無制限 |
「AIチャットくん」のように個別のサービスとして独自の課金体系を持つ機能もあるため、加入前には案内画面で最新の料金と回数制限を確認しておくと安心だ。
活用シーン別の使い分け
4つの機能はそれぞれ役割が異なるため、目的に応じて使い分けるのがポイントだ。
- ちょっとした調べ物や相談をしたいとき→ AIチャットくん
- 返信文を考えるのが面倒なとき→ AIトークサジェスト
- 企業アカウントへの問い合わせがスムーズに返ってくると感じたら→ AIチャットボット(β)が裏側で稼働している可能性が高い
- グループでの会計計算や要約を任せたいとき→ Agent i in chat(提供開始後)
普段使いのメッセージアプリの中でこれだけ多機能なAIが動いているのは、LINEならではの強みと言える。特別なアプリを別途インストールしなくても、使い慣れたトーク画面のままAIの恩恵を受けられる手軽さは大きい。
利用時の注意点
AIチャットはあくまで提案・補助のツールとして捉え、重要な連絡や正確性が求められる内容については、送信前に自分自身で内容を確認する習慣を持っておきたい。特に返信の自動提案機能は、文脈を誤解して意図と異なる返信案を出すこともあるため、そのまま送信ボタンを押す前に一度目を通すのが安全だ。
また、無料枠の回数はサービスの改定によって変わることがあるため、日常的にAI機能を活用したい場合は、案内表示される最新の利用条件をこまめにチェックしておくとよいだろう。
まとめ
LINEのAIチャット機能は、個人の相談相手になる「AIチャットくん」、返信作成を助ける「AIトークサジェスト」、企業の問い合わせ対応を自動化する「AIチャットボット(β)」、そしてグループの会話を支援する「Agent i in chat」の4つに整理できる。それぞれ役割が異なるため、目的に合わせて選ぶことで、普段のLINEでのやり取りがぐっと快適になる。無料でも十分に試せる範囲が用意されているので、まずは気軽に触れてみて、必要に応じて有料プランの活用も検討してみてほしい。
LINEのAIチャット機能4選|使い方と料金の違いを整理をまとめました
LINEには相談・返信提案・問い合わせ自動化・タスク支援という4つの異なる役割を持つAIチャット機能があり、無料枠と有料プランの両方が用意されている。普段使いのトーク画面から追加のアプリなしで利用できる手軽さが魅力であり、2026年内に提供予定の新機能によってさらに活用の幅が広がっていく見通しだ。自分の使い方に合った機能を選び、日々のコミュニケーションに役立ててほしい。



















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