楽天モバイルのAI機能3選|通話要約から法人向けAIまで整理

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この記事のポイント

  • 楽天モバイルは通信事業者でありながら、独自の生成AIやAI基盤モデルの開発・提供を積極的に進めている
  • 2026年8月からは通話アプリ「Rakuten Link」にAI通話要約機能が追加され、契約者は追加料金なしで使える
  • 法人向けには生成AIサービス「Rakuten AI for Business」が提供されており、議事録作成や資料分析などに活用できる
  • 日本語に特化した大規模言語モデル「Rakuten AI 3.0」は商用利用も可能な形で無償公開されている
  • ネットワーク基地局の運用にもAIが使われ、通信品質と省電力の両立が図られている

「楽天モバイル」といえば携帯電話の通信キャリアというイメージが強いが、近年はAI領域への投資と実装が急速に進んでいる。通話アプリの新機能から法人向け生成AIサービス、さらには自社開発の大規模言語モデルまで、その取り組みは多岐にわたる。本記事では、楽天モバイルが提供・活用しているAI関連の機能やサービスを整理し、個人ユーザーにも法人ユーザーにも役立つ情報としてまとめる。

楽天モバイルがAIに力を入れている背景

楽天グループは「楽天エコシステム」と呼ばれる多数のサービス群を展開しており、楽天モバイルはその中核を担う通信インフラとして位置づけられている。グループ全体では70以上のサービスでAI活用が進められているとされ、モバイル通信とAIを掛け合わせることでエコシステム全体の利便性を高める狙いがあるとみられる。

知っておきたい前提
楽天モバイルのAI活用は、単発の便利機能追加にとどまらない。通話アプリのようにユーザーが直接触れる機能から、法人向けの業務効率化サービス、さらに自社基盤モデルの開発、ネットワーク運用の最適化まで、複数のレイヤーで同時並行的に進められているのが特徴だ。

こうした背景を踏まえたうえで、実際にどのようなAI機能・サービスが用意されているのかを、順番に見ていきたい。

楽天モバイルのAI機能3選

ここでは、個人ユーザー向けの新機能から法人向けサービス、そして基盤技術にあたる自社開発AIまで、代表的な3つを紹介する。

①Rakuten Link「AI通話要約」機能

2026年8月5日から提供が始まった、通話アプリ向けの新機能。無料通話・SMSアプリ「Rakuten Link」に追加され、楽天モバイルの契約者であれば追加料金なしで利用できる。

使い方はシンプルだ。Rakuten Linkで通話を開始すると、画面上に「AI通話要約」ボタンが表示される。このボタンをタップした通話だけが要約の対象となり、相手にはAIによる要約が行われる旨のアナウンスが流れる仕組みになっている。通話が終わると要約の完成がプッシュ通知で知らされ、通話タブに新設された一覧から書き起こしの全文と要約内容を確認できる。要約テキストはコピーして他のアプリに貼り付けることも可能だ。

ビジネスの電話対応で「言った・言わない」を防ぎたい場面や、通話内容を後でメモとして残しておきたい場面など、日常的なシーンで役立つ機能といえる。相手にも要約が行われることが通知されるため、記録される旨を伝えた上で利用する使い方が想定されている。

②Rakuten AI for Business(法人向け生成AIサービス)

法人・ビジネス向けに提供される生成AIサービス。チャット形式でAIとやり取りしながら、文書作成・翻訳・アイデア出し・分析・調査など幅広い業務を支援する設計になっている。

Rakuten AI for Businessの特徴は、職種別に用意された「プロンプトテンプレート」や、社内文書を取り込んで回答精度を高めるRAG(検索拡張生成)機能、利用状況を可視化するダッシュボードなど、実務での使いやすさを意識した設計にある。加えて、独自のAIアシスタント(チャットボット)を作成できる機能や、音声ファイルの文字起こし・要約、外部情報源をもとにした調査レポートの自動生成といった機能も備える。

セキュリティ面にも配慮されており、入力した情報が同意なくAIモデルの学習に利用されることはなく、機密性の高い情報の送信を防ぐ「NGワード登録」機能も用意されている。企業がAI導入時に懸念しがちな情報漏えいリスクへの対策が組み込まれている点は、社内利用を検討するうえで安心材料になるだろう。

料金はライセンスあたり月額1,100円とされ、新規利用者向けに1カ月間の無料トライアルが用意されている。ブラウザからアクセスできるため、個々の端末に特別な環境構築をする必要がない点も導入のハードルを下げている。

③Rakuten AI 3.0(自社開発の日本語特化AI)

2026年3月に公開された、楽天グループ独自の大規模言語モデル。日本語に特化したAIとして、文書作成やコード生成、文書分析といった一般的なテキスト処理タスクに対応する。

技術面では、約7,000億パラメータを持ちながら、推論時に実際に稼働するのは一部のパラメータのみという「MoE(Mixture of Experts)」と呼ばれるアーキテクチャを採用している。これにより、モデル規模の大きさと計算効率の両立を図っているのが特徴だ。楽天グループ内のサービスで試験的に活用された際には、同規模の他のモデルと比較して運用コストを大幅に抑えられたという結果も報告されている。

さらに注目すべき点は、このモデルが企業・個人ともに商用利用が可能なライセンス形態で無償公開されていることだ。日本語特有の文化的知識や歴史、大学院レベルの推論、数学的な問題解決能力など、複数の日本語ベンチマークで高い評価を得ているとされ、国内発の日本語特化AIとして開発者コミュニティからも注目を集めている。

機能・サービス名 主な対象 特徴 利用料金の目安
AI通話要約機能 個人契約者 通話内容の文字起こし・要約 契約者は追加料金なし
Rakuten AI for Business 法人・ビジネス利用者 チャットAI・RAG・調査レポート生成など 月額1,100円/ライセンス(初月無料)
Rakuten AI 3.0 開発者・企業 日本語特化の大規模言語モデル 商用利用も可能な形で無償公開

通信品質を支えるAI活用の舞台裏

ユーザーが直接目にする機能だけでなく、通信ネットワークそのものの運用にもAIが活用されている点は見逃せない。楽天モバイルは基地局を制御する「インテリジェントコントローラー」にAIを導入し、基地局ごとの利用状況に応じて設定を柔軟に調整する仕組みを構築している。

これにより、通信の混雑状況に応じた最適化と消費電力の削減を同時に実現しようとする取り組みが進められている。利用者からは見えにくい部分だが、快適な通信環境を支える基盤技術としてAIが機能している好例といえる。

こうしたネットワーク側のAI活用は、直接的にはユーザーの目に触れにくいものの、通話の途切れにくさやデータ通信の安定性という形で、日々の利用体験に間接的に反映されていく部分だ。

楽天モバイルのAI機能を使うときに知っておきたいポイント

これらのAI機能を活用するにあたって、いくつか押さえておきたいポイントがある。

AI通話要約を使う際の注意点
要約対象となる通話では、相手側にAIによる要約が行われる旨のアナウンスが流れる仕様になっている。取引先や顧客との通話で利用する場合は、事前にひと言添えておくと、よりスムーズなやり取りにつながりやすい。

法人利用を検討する場合のチェックポイント
Rakuten AI for Businessのようなサービスを社内導入する際は、NGワード登録機能やデータの取り扱い方針など、セキュリティに関する設定内容を事前に確認しておくと安心して運用しやすい。無料トライアル期間を活用し、実際の業務フローに合うかどうかを試してから本格導入を判断するのも一つの方法だ。

Rakuten AI 3.0を使ってみたい場合
開発者向けにモデルが公開されているため、AIを活用したサービス開発やプロダクト組み込みを検討している場合は、まず公開されているモデル情報や利用条件を確認したうえで、自身の用途に適した形で試すのがよいだろう。

AI機能は日々アップデートされていく分野でもあるため、新しい機能が追加された際には提供条件や対応端末などを最新の情報で確認しておくことをおすすめしたい。

まとめ

楽天モバイルは、通信キャリアという枠を超えて、AI領域への取り組みを幅広く進めている。個人ユーザー向けには通話内容を自動で要約してくれる便利な機能が追加され、法人ユーザー向けには業務効率化に直結する生成AIサービスが提供されている。さらに、その土台となる部分では、日本語に特化した大規模言語モデルの開発や、通信ネットワークの運用最適化にもAIが活用されており、複数のレイヤーで技術力を積み重ねている様子がうかがえる。

普段何気なく使っている通話アプリや通信サービスの裏側で、こうしたAI技術が着実に進化していることを知っておくと、今後のアップデート情報にもより注目しやすくなるはずだ。今後もAI通話要約のような身近な機能から、法人向けサービスの拡充まで、楽天モバイルのAI活用の広がりに注目していきたい。

楽天モバイルのAI機能3選|通話要約から法人向けAIまで整理をまとめました

楽天モバイルは、Rakuten LinkのAI通話要約機能、法人向けのRakuten AI for Business、そして日本語特化の大規模言語モデルRakuten AI 3.0という3つの柱を中心に、AI活用を着実に広げている。個人利用でも法人利用でも役立つ場面が多いため、まだ使ったことがない機能があれば、この機会に一度試してみる価値があるだろう。

※診断結果は娯楽を目的としたもので、医学・科学的な根拠はありません。
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