AI関数の使い方|Excel終了とスプレッドシート最新機能を整理

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  • 「AI関数」とは、セルに数式ではなく自然言語の指示を書くだけでAIが処理してくれる新しいタイプの関数のこと
  • GoogleスプレッドシートはFAI()関数を提供しており、2025年秋から日本語プロンプトに対応している
  • Excelの=COPILOT()関数は2026年9月14日で提供終了となり、今後はCopilotサイドペインへの移行が案内されている
  • 要約・分類・翻訳・表記ゆれの統一など、これまで手作業だったテキスト処理を1行で済ませられるのが最大の強み
  • 利用にはWorkspaceやAIプランの契約が必要で、文字数上限や利用回数の制限も事前に押さえておきたい

AI関数とは何か、基本の仕組みを整理

「AI関数」とは、Excelやスプレッドシートのセルの中に「合計して」「要約して」「日本語に訳して」といった自然言語の指示を書き込むだけで、生成AIがその場で処理結果を返してくれる仕組みのことだ。これまでのSUMやVLOOKUPのような関数は、決められた構文と引数を正確に覚える必要があった。一方AI関数は、人に話しかけるような感覚で指示を書けば、AIが意図をくみ取って計算・分類・文章生成までこなしてくれる点が大きく異なる。

ポイント: AI関数は「関数」という名前がついているが、中身は生成AIへの指示文をセルに埋め込んでいるイメージに近い。数式というより「ミニAIチャット」がセル単位で動いていると考えるとわかりやすい。

2026年に入ってから、GoogleとMicrosoftの両陣営がこの領域に力を入れており、日常的な表計算ソフトの使い方そのものが変わりつつある。ここでは代表的な2つのAI関数と、それぞれの現状・注意点を整理していく。

Googleスプレッドシートの=AI()関数の使い方

Googleスプレッドシートには、Gemini(Googleの生成AI)と連携した=AI()関数が搭載されている。基本の書き方はシンプルで、=AI(“指示文”, 対象範囲)という形でセルに入力するだけだ。

基本構文の例: =AI(“この文章を100文字程度で要約して”, A2) のように書くと、A2セルの文章を要約した結果がその場に表示される。

用途別の指示文サンプル

用途 指示文の例
要約 この口コミを一言で要約して
分類 この問い合わせ内容を「質問」「クレーム」「要望」に分類して
翻訳 この文章を英語に翻訳して
表記統一 この氏名をカタカナ表記に変換して
住所整形 この住所を都道府県・市区町村・番地に分けて

特に評価されているのが、氏名のカタカナ変換や住所の表記ゆれ統一といったデータクレンジング用途だ。これまでは目視での確認や、複雑な文字列関数の組み合わせが必要だった作業が、指示文ひとつで一気に処理できるようになる。

日本語対応の時期: =AI()関数は当初英語プロンプトのみの対応だったが、2025年秋以降、日本語プロンプトへの対応が段階的に進んでいる。現時点ではほぼ主要な使い方で日本語の指示文がそのまま使える状態になっている。

Excelの=COPILOT()関数と終了のお知らせ

一方Excel側にも、=COPILOT()という同種のAI関数が用意されていた。=COPILOT(“今月分を合計して”, A2:C100)のように書くことで、要約・分類・タグ付けといった処理をセル内で完結できる、いわば「人が読んで判断していた作業」を数式化する機能として登場したものだ。

重要な注意点: 登場から約1年で、Excelの=COPILOT()関数は2026年9月14日をもって提供終了となることがアナウンスされている。今後は新しい数式として利用できなくなる見込みだ。

終了後の代替として案内されているのが、Excel画面のサイドペインに表示される「Copilot」だ。このペインでは、テキストの要約、データの分類、コンテンツ生成、Web上の情報取得といったタスクを、セル関数としてではなくチャット形式で処理する流れになる。数式として保存・共有したい場合は、今後は主にGoogleスプレッドシートの=AI()関数を使う場面が増えそうだ。

ExcelとGoogleスプレッドシート、AI関数の違いを整理

両者は似たコンセプトから出発しているが、2026年9月時点での立ち位置は大きく異なる。使い分けの参考として整理しておきたい。

項目 Googleスプレッドシート =AI() Excel =COPILOT()
現状 継続提供中 2026年9月14日で終了予定
日本語対応 2025年秋以降、順次対応 対応済み(終了前提のため今後の更新は限定的)
今後の代替 機能拡張が続く見込み Copilotサイドペインへ移行
使い分けの目安: 数式としてセルに残し、他のメンバーとシートを共有しながら処理結果を確認したいならGoogleスプレッドシートの=AI()が有利。一方、Web検索を交えた調べ物や込み入った資料作成をその場で相談したいなら、Excelのサイドペイン型Copilotが向いている。

利用する際に押さえておきたい3つの注意点

1. 1セルあたりの文字数上限

セルの文字数上限は1セルあたり50,000文字とされている。長文の資料をまるごと1セルに入れて処理させる場合は、事前に分割しておくと安心だ。

2. 短期・長期の利用制限

利用量に応じて短期・長期それぞれの生成制限が設けられており、長期の上限に達するとおよそ24時間ほど再試行できなくなる点には注意したい。大量のセルを一度に処理する際は、200セル単位でのバッチ実行になる仕様も踏まえて、あらかじめ余裕を持ったスケジュールで進めるのがおすすめだ。

3. 他の関数と組み合わせられない

AI関数の中に別の関数(SUMやIFなど)を直接ネストすることはできない。組み合わせたい計算がある場合は、別セルで先に計算してから、その結果セルをAI関数の引数として参照するという手順を踏む必要がある。

利用条件と導入前に確認したいプラン

Googleスプレッドシートの=AI()関数を使うには、Google Workspaceの対象エディション(Business Standard/Business Plus/Enterprise系)、もしくは個人向けのGoogle AI Pro・Ultraといったサブスクリプションへの加入が前提となる。教育機関向けにはGemini Educationのアドオンでの対応も進められている。導入を検討する際は、まず自社・自分の契約プランがAI関数の対象になっているかどうかを、公式サイトの案内で確認しておくと二度手間にならずに済む。

導入チェックリスト: ①契約プランがAI関数の対象エディションか ②扱うデータに機密情報が含まれていないか ③処理したい文字数がセル上限に収まるか、の3点は事前に確認しておきたいポイントだ。

AI関数がもたらす業務の変化

これまで「関数を覚える」ことが表計算ソフト活用のハードルになっていた人にとって、AI関数の登場は大きな意味を持つ。複雑な文字列操作や条件分岐を組み立てられなくても、やりたいことを日本語でそのまま書けば同等の結果が得られるようになったからだ。特に、問い合わせ内容の分類、口コミの要約、氏名や住所の表記統一といった定型的だが地味に時間のかかる作業との相性がよいと評価されている。

今後は、Excel側がサイドペイン型のCopilotへ機能を集約していく一方、Googleスプレッドシート側は=AI()関数という「数式に組み込む」スタイルを継続していく見込みだ。どちらも一長一短があるため、自分の業務スタイルに合わせて使い分けていくのが現実的な選択になりそうだ。

まとめ

AI関数は、セルに自然言語の指示を書くだけでAIが要約・分類・翻訳・表記統一といった処理を代行してくれる新しい仕組みだ。Googleスプレッドシートの=AI()関数は2025年秋以降の日本語対応によって使いやすさが大きく向上しており、氏名のカタカナ変換や住所の表記ゆれ統一など、地味だが手間のかかる作業を効率化する手段として評価されている。一方でExcelの=COPILOT()関数は2026年9月14日で提供終了となり、今後はCopilotサイドペインへの移行が案内されている点は覚えておきたい。利用にあたっては、契約プランの条件、1セル50,000文字という上限、短期・長期の利用制限、他関数とのネストができない点といった仕様を踏まえたうえで、自分の業務にフィットする使い方を見つけていくのがおすすめだ。

AI関数の使い方|Excel終了とスプレッドシート最新機能を整理をまとめました

AI関数は数式ではなく自然言語の指示でAIに処理を任せられる機能で、Googleスプレッドシートの=AI()関数は日本語対応が進み実用性が高まっている。一方Excelの=COPILOT()関数は2026年9月14日に終了し、Copilotサイドペインへ機能が移っていく。文字数上限や利用制限、他関数と組み合わせられない点を押さえたうえで、それぞれのツールを業務に合わせて活用していくとよいだろう。

※診断結果は娯楽を目的としたもので、医学・科学的な根拠はありません。
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