AIをベースにした対話型テキストアドベンチャー「AIダンジョン(AI Dungeon)」は、決まったシナリオを持たず、プレイヤーの入力に応じてAIが物語をその場で生成し続けるサービスとして知られています。2026年に入ってからもモデルの刷新や新プラットフォームの発表など動きが続いており、AIを活用したエンタメツールとして改めて注目されています。この記事では、AIダンジョンの基本的な仕組みから最新の動向、料金プランまでをまとめて整理します。
- 物語に決まった台本がなく、プレイヤーの入力に応じてAIが即興で展開する対話型アドベンチャー
- 「Do」「Say」「Story」という3つの入力方式を使い分けて物語を進める
- 2026年は「Frontier」「Rise」など複数のアップデートで新しいAIモデルが追加されている
- 開発元のLatitudeは新プラットフォーム「Voyage」を2026年4月に発表
- 無料プランに加え、複数の有料プランが用意されている
AIダンジョンは2019年に登場して以来、対話型AIストーリーテリングというジャンルを代表する存在として運営が続けられており、2026年時点で月間アクティブユーザー数は200万人を超える規模になっているとされています。
AIダンジョンとは
AIダンジョンは、プレイヤーが入力したテキストに応じてAIがリアルタイムで物語を紡いでいく、いわゆるAIネイティブな対話型アドベンチャーです。あらかじめ用意された筋書きに沿って進むタイプのゲームとは異なり、プレイヤーが取った行動やセリフに合わせて展開が変化していく「インフィニティ(無限)」な構造が最大の特徴とされています。ファンタジーやSF、ポストアポカリプスなど多彩な世界観のシナリオが用意されており、好みのジャンルを選んでから物語をスタートできます。
ジャンルを自分で選んだあと、キャラクター名や設定を入力してから物語がスタートする流れが一般的です。台本がないぶん、同じジャンルを選んでも毎回まったく違う展開が楽しめる点が評価されています。
基本の遊び方(Do/Say/Storyの使い分け)
AIダンジョンの操作でまず押さえておきたいのが、3種類の入力モードです。それぞれ役割が異なるため、意図に合わせて切り替えることで物語のコントロール精度が上がります。
| モード | 役割 | 使いどころ |
|---|---|---|
| Do(行動) | プレイヤーキャラクターの行動を入力 | 「扉を開ける」など動作を指定したいとき |
| Say(発言) | プレイヤーキャラクターのセリフを入力 | 他のキャラクターに話しかけたいとき |
| Story(地の文) | ナレーションとして物語そのものを書き足す | 場面転換や他キャラの行動を指定したいとき |
ポイント: AIの返答が意図とズレたときは、直前の入力を編集したり選択肢をやり直したりする機能を使うと、物語の方向性を軌道修正しやすくなります。
なお、AIダンジョンの基本的なプレイ言語は英語です。翻訳サービスを併用しながら遊んでいるユーザーも多く見られますが、AIの生成品質は英語での入力時に最も安定するとされています。日本語での没入感を重視する場合は、この点を踏まえて楽しみ方を工夫するとよさそうです。
2026年の最新アップデート
AIダンジョンは現在も継続的に開発が進められており、2026年だけでも複数の大型アップデートが公開されています。それぞれのアップデートには名称が付けられ、新しいAIモデルの追加や機能拡張が行われてきました。
Frontier アップデート(2026年5月)では、6種類の新しいストーリー生成モデルと6種類の画像生成モデルが、全ての契約プランで利用できるようになりました。コミュニティのクリエイターが手掛けたファインチューンモデルが含まれている点も特徴です。
- Rise アップデート: 新モデルの追加に加え、無料プランのユーザー向けに毎日利用できる「Daily Premium Actions」機能が導入され、より強力な生成機能に触れやすくなりました。
- Ember アップデート: 新モデルに加えて、ファンタジー・ポストアポカリプス・アーバンファンタジー・スーパーヒーロー・SFなど多彩なジャンルのオリジナル冒険シナリオが追加されました。
- Forge アップデート: 利用できるAIモデルの選択肢が拡張され、画像生成モデルの新しい選択肢も加わりました。
現在利用できるモデルには「Equinox」「Atlas」「Raven」といった名称のものや、GLM系の新しいモデルも含まれており、プランやシーンに応じて生成の傾向を選べるようになっています。用途に合わせてモデルを試し分けるのもひとつの楽しみ方です。
新プラットフォーム「Voyage」について
AIダンジョンを手掛ける開発元のLatitudeは、2026年4月21日に新しいAIロールプレイングゲームプラットフォーム「Voyage」を発表しました。これは世界初をうたうAIネイティブなRPGプラットフォームとされ、プレイヤーが自分でゲーム世界を作り、AIが動かすキャラクターと自由にやり取りできる仕組みが特徴です。
Voyageでは、5年かけて開発されたとされる「World Engine」という複数のAIシステムが、行動のナレーション・ゲーム進行の管理・キャラクターの記憶保持などを担っている点がアピールされています。台本のないRPGという方向性は、AIダンジョンの思想をさらに発展させたものといえそうです。
資金面では、GoogleのAI関連ファンドをはじめ、ゲーム・投資業界の複数のプレイヤーが出資に参加しているとされています。また技術面では、独自モデルに加えてGoogleのGemini FlashやGemmaといったモデルも組み合わせて使われているとのことです。AIダンジョンのファンにとっては、今後この新しいプラットフォームとの連携や機能の相互発展にも注目したいところです。
料金プランの整理
AIダンジョンには無料プランと複数の有料プランが用意されています。上位プランになるほど、利用できるAIモデルの選択肢や1日あたりの生成回数の上限などが拡充される仕組みです。
| プラン名 | 月額目安(USD) | 位置づけ |
|---|---|---|
| Wanderer | 無料 | 基本機能をお試しできる入門プラン |
| Journey | 14.99ドル | より多くの生成機能を使いたい人向け |
| Legend | 29.99ドル | 上位モデルを積極的に使いたい人向け |
| Mythic | 49.99ドル | かなり本格的に使い込みたい人向け |
| Ultimate | 99.99ドル | 最上位の生成量・機能を求める人向け |
注意点: 料金は米ドル建てで案内されており、日本円換算額は為替レートによって変動します。契約前には公式サイトで最新の金額を確認するのがおすすめです。
まずは無料のWandererプランで基本的な操作感やAIの生成品質を試し、より高性能なモデルや生成回数を求めるようになったタイミングで上位プランを検討する、という流れが無理のない使い方といえそうです。
始め方と使ってみる際のポイント
AIダンジョンはWeb版のほか、iOSおよびAndroidアプリからも利用できます。始め方はシンプルで、アカウントを作成したあとにジャンルを選び、キャラクター設定を入力するだけで物語がスタートします。
おすすめの始め方: 最初は用意されているテンプレートシナリオから好みのジャンルを選び、Do/Say/Storyの使い分けに慣れることから始めると、AIの反応の傾向がつかみやすくなります。
また、AIダンジョンは年齢制限やコンテンツに関するガイドラインを設けて運営されており、不適切な生成が行われないよう継続的にシステムの改善が図られています。安心して物語作りを楽しむためにも、公式のガイドラインに沿った利用を心がけるとよいでしょう。
複数のAIモデルが選べる環境になっているため、まずは標準モデルで試してみて、文章のテンポや世界観の作り込み具合に応じて別のモデルに切り替えてみるのも、AIダンジョンならではの楽しみ方です。
公式サイトでは、各アップデートの詳細や利用できるモデルの一覧が随時公開されています。気になる方は公式情報を直接チェックしてみるとよいでしょう。
まとめ
AIダンジョンは、決まった台本を持たずプレイヤーの入力に応じてAIが物語を紡ぐという、対話型AIエンタメの代表的な存在として2026年も進化を続けています。Do/Say/Storyという3つの入力方式を使い分けることで物語のコントロール精度が上がり、Frontier・Rise・Emberといった一連のアップデートによって利用できるAIモデルも着実に増えてきました。さらに開発元のLatitudeが手掛ける新プラットフォーム「Voyage」の登場により、台本のないAI主導のRPG体験という方向性はより広がりを見せています。無料プランから気軽に試せるので、AIによる物語生成に興味がある方は一度触れてみる価値がありそうです。
AIダンジョンの使い方|料金プランと最新アップデート情報をまとめました
AIダンジョンは、Do・Say・Storyの3つのモードを使い分けながらAIと一緒に物語を作っていく対話型アドベンチャーです。2026年はFrontierやRiseなどのアップデートで利用可能なAIモデルが拡充され、新プラットフォームVoyageの発表など動きが活発になっています。料金は無料のWandererプランから複数の有料プランまで用意されているため、まずは無料プランで試し、必要に応じて上位プランを検討するのがおすすめです。
※本記事の情報は2026年9月時点で確認した内容にもとづきます。最新の仕様や料金は公式サイトでご確認ください。



















人気記事