この記事のポイント
- 楽天市場アプリにエージェント型AI「Rakuten AI」が搭載され、対話しながら商品を探せるようになった
- テキストだけでなく音声・画像でも検索リクエストを伝えられる
- 楽天カードと楽天証券のサポート窓口でも、生成AIを使ったチャット対応が本格的に広がっている
- いずれも24時間利用できる点が共通しており、深夜や早朝の問い合わせにも対応しやすい
- AIチャットに入力してよい情報とよくない情報の線引きを知っておくと、より安心して活用できる
楽天グループ全体で進むAIチャット活用
楽天グループでは、ここ数年でAIチャットの導入が一気に広がっている。ショッピングモールである楽天市場のアプリに商品探しをサポートするAIコンシェルジュが搭載されたのに加え、楽天カードや楽天証券といった金融サービスのお客様サポートでも、生成AIを活用したチャット対応が順次拡大している。
これまでの「よくある質問から選ぶだけ」のチャットボットと違い、最近のAIチャットは自然な文章での質問にも対応できるようになっているのが大きな変化だ。ユーザー側は、選択肢を探す手間なく、思いついたことをそのまま入力すればよい設計になっている。
ここでは、買い物・カード・証券という3つの場面で、それぞれどのようなAIチャットが使えるようになっているのかを整理していく。
楽天市場アプリ「Rakuten AI」で変わる商品探し
楽天市場のスマートフォンアプリには、エージェント型AIツール「Rakuten AI」が搭載されている。アプリのホーム画面右下にあるアイコンから呼び出すことができ、欲しいもののイメージだけを伝えれば、対話を通じて条件を絞り込みながら商品を提案してくれる仕組みだ。
テキスト・音声・画像の3通りで検索できる
Rakuten AIの特徴は、入力方法が一つに限定されていないことにある。
- テキスト入力で「誕生日プレゼント 予算1万円 20代女性向け」のように条件を伝える
- 音声入力で話しかけるだけで検索リクエストを作成できる
- 画像・カメラ機能を使い、気になった商品の写真から似たアイテムを探せる
外出先で見かけた家具や雑貨をその場で撮影し、「これに近いデザインで予算を抑えたもの」と伝えるといった使い方もできる。テキストを打つのが面倒なシーンでは、音声や画像の入力が特に便利だ。
対話を重ねるほど提案の精度が上がる
Rakuten AIは一度の入力だけで結果を返す検索エンジンとは異なり、AIコンシェルジュとのやり取りを重ねることで条件を明確にしていく設計になっている。予算や利用シーン、好みの傾向などをAI側から質問し、それに答えていくことで、漠然とした要望からでも目的の商品にたどり着きやすくなるという発想だ。
対応する商品データベースは約5億点規模とされ、天気やトレンド、社会的な話題といったリアルタイムの情報も加味した提案が行われる点も特徴とされている。たとえば急な気温変化があった際には、季節に合わせたアイテムが提案に反映されやすくなる仕組みだ。
知っておきたいポイント:AIとのやり取りは会話のキャッチボールに近い感覚で進めるのがコツ。最初から完璧な条件を入力しようとせず、大まかな希望を伝えてから徐々に絞り込んでいくと、使い勝手がよく感じられるはずだ。
「探す時間の短縮」と「新しい出会い」の両方を狙う
Rakuten AIの導入によって、購入を決めるまでの検索・比較にかかる時間が短縮される傾向にあると報告されている。従来のキーワード検索では思いつかなかった商品と出会えるディスカバリー型のショッピング体験を提供することも狙いの一つとされている。単に「安いものを探す」だけでなく、「自分でも気づいていなかった好み」に近い商品を提示してもらえる点は、キーワード検索にはなかった価値といえるだろう。
楽天カードのAIチャットサポート
買い物の場面だけでなく、決済に関わる楽天カードのお客様対応でもAIチャットの導入が進んでいる。楽天カードチャットサポートでは、AIが会員からの問い合わせ内容を理解し、最適な回答を自動で提案する仕組みが本格的に導入された。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用可能時間 | 24時間365日 |
| 対応デバイス | パソコン・スマートフォン・タブレット |
| ログイン時の特徴 | 会員情報でログインすると登録内容を踏まえた回答が受けられる |
| 料金 | 無料(通信料は利用者負担) |
会員情報を入力してログインした状態でチャットを利用すると、自分の登録情報に基づいたパーソナライズされた回答を受け取れる点が便利だ。利用明細や引き落とし日など、会員ごとに異なる情報を確認したいときに役立つ。
問い合わせ内容によっては有人対応への切り替えも用意されているとされ、AIだけで解決が難しいケースでも安心して利用できる設計になっている。
楽天証券のAIチャットサポート
金融サービスの中でも、投資商品を扱う楽天証券では、AIエージェント型のチャットサービス「楽天証券のAIチャットサポート」の提供が始まっている。従来型のチャットボットと比べ、質問の意図をより正確にくみ取り、精度の高い回答を返すことを目指したサービスとされている。
利用の流れ
- 公式サイトの「お客様サポート」から「AIチャットサポート」にアクセスする
- 表示された問い合わせ項目から該当するものを選ぶ
- よくある質問が表示され、当てはまるものを選択する
- 該当する質問がない場合は、単語や短い文章を直接入力して質問できる
選択式と自由入力式のどちらにも対応しているため、「用件がはっきりしている人」と「なんとなく相談したい人」の両方が使いやすい設計になっている点が特徴だ。
入力してはいけない情報に注意
チャットサポート自体は無料で利用できるが、セキュリティ保護の観点から口座番号・パスワード・暗証番号・マイナンバーなどの重要な個人情報はチャット画面に入力しないよう案内されている。これはAIチャットに限らず、あらゆるオンラインサポートに共通する基本的な注意点だが、AIとの会話だとつい気軽に情報を書き込んでしまいがちなので、改めて意識しておきたい。
注意点:AIチャットは便利な反面、入力した内容がそのままサポート履歴として残る場合がある。重要な個人情報や資産状況に関わる詳細は、チャットではなく正規のログイン後のマイページなど、安全な手段で確認する習慣をつけておくと安心だ。
3つのAIチャットを比べてみる
ここまで紹介した3つのAIチャットは、それぞれ目的が異なる。用途に応じて使い分けるイメージを持っておくと理解しやすい。
| サービス | 主な用途 | 入力方法 |
|---|---|---|
| Rakuten AI(楽天市場) | 商品探し・買い物相談 | テキスト・音声・画像 |
| 楽天カードAIチャット | 利用明細・手続きの問い合わせ | テキスト |
| 楽天証券のAIチャットサポート | 口座・取引に関する質問 | 選択式+テキスト |
共通しているのは、いずれも24時間いつでも相談できる点だ。買い物中にふと気になったこと、深夜に確認したい取引内容など、営業時間を気にせず問い合わせられるのは大きなメリットといえる。
AIチャットを使いこなすためのコツ
最後に、これらのAIチャットをより快適に使うためのポイントをまとめておく。
- 最初から完璧な文章を目指さない。大まかな要望を伝え、AIからの質問に答える形で条件を絞り込んでいくとスムーズ
- 音声・画像入力も積極的に試す。特に買い物中に「これと似たもの」を探したいときはカメラ入力が便利
- 重要な個人情報はチャットに書かない。口座番号やパスワードなどはログイン後の正規画面で確認する
- AIで解決しない場合は有人対応への切り替えを利用する。複雑な相談ほど人的サポートに頼るのが確実
AIチャットはあくまで「相談しながら探す・確認する」ためのツールだ。うまく付き合うことで、買い物の時間短縮にも、サポート窓口の待ち時間軽減にもつながる。
まとめ
楽天グループでは、楽天市場アプリの「Rakuten AI」による商品探しのサポートから、楽天カード・楽天証券のお客様対応まで、幅広い場面でAIチャットの活用が広がっている。テキストだけでなく音声や画像でも入力できる柔軟さや、24時間いつでも相談できる利便性は、日々の買い物やお金の管理をより快適にしてくれるだろう。一方で、重要な個人情報の取り扱いには注意が必要であり、便利さと安全性のバランスを意識しながら活用していくことが大切だ。今後も各サービスでAIチャットの機能拡充が続くと見られており、引き続き動向を追っていきたい分野といえる。
楽天AIチャットの使い方|市場・カード・証券で何が変わるをまとめました
楽天市場の「Rakuten AI」はテキスト・音声・画像で商品を相談できるエージェント型AIで、対話を重ねるほど提案精度が高まる。楽天カードと楽天証券のサポート窓口でも生成AIを使ったチャット対応が広がり、24時間いつでも問い合わせできる環境が整いつつある。重要な個人情報は入力しないという基本を守りながら、それぞれの特徴に合わせて使い分けていくのがおすすめだ。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、金融アドバイスではありません。個別のケースについては専門家にご相談ください。



















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