文章やPDF、Webページの内容を、ナレーションと字幕つきの解説動画にまとめてくれる国産の動画生成AI「ノーラング(NoLang)」。動画編集の経験がなくても、素材を入れて数十秒待つだけで動画ができあがる手軽さが支持を集めています。この記事では、ノーラングの基本、使い方の流れ、料金プラン、活用シーン、上手に使うコツまでを順番に整理します。
この記事のポイント
- ノーラングは、テキスト・Webページ・PDF/PPTX・音声/動画ファイルから約30秒〜3分の動画を自動で作れる日本発のサービス
- 入力から完成まで数十秒。台本、字幕、画像、BGM、ナレーションがまとめて用意される
- 18言語に対応し、既存動画の多言語化や字幕付き動画づくりにも使える
- 無料プランは毎月200クレジット。10クレジットで横型動画約1分が目安
- 仕上がりは、入力素材の整え方と生成後の細かな調整で大きく変わる
ノーラング(NoLang)とはどんなAIか
ノーラングは、2024年7月に公開された動画生成AIサービスです。特徴は、単に映像を出力するだけの道具ではなく、まず入力された素材の内容をAIが読み取り、伝えたい要点ごとに構成を組み立ててから動画に仕上げる点にあります。YouTubeのショート動画やSNSでよく見かける、テンポのよい解説系の動画を、専門的な編集作業なしで作れるのが強みです。
登録ユーザー数は公開から比較的早い段階で15万人を超えたと伝えられており、個人のクリエイターから企業の広報・マーケティング担当者まで、幅広い層に使われています。日本語の読み上げやテロップの見せ方が、日本の視聴習慣に合わせて作り込まれている点も、国産ツールならではの安心材料といえるでしょう。
ひとことで言うと:長い文章や資料を「短い解説動画」に変換してくれる、時短型の動画作成ツールです。ゼロから映像を描くタイプではなく、情報を整理して見せることに強いタイプだと考えると使い方をイメージしやすくなります。
入力できる素材は4種類
ノーラングでは、次のような素材を入り口にして動画を作れます。手元にある資料をそのまま活かせるのが便利なところです。
- テキスト:メモ、ブログ記事、原稿、簡単なプロンプトなど
- Webページ:URLを入れるだけで、ページ内容を要約した動画にできる
- ドキュメント:PDFやPPTXなどの資料
- 音声・動画ファイル:会議録音やセミナー映像を要点つきの短い動画へ
自動で用意される要素
入力した素材から、台本(スクリプト)、字幕、イメージ画像、BGM、ナレーションまでが一括で組み上がります。ゼロから台本を書き、画像を探し、音声を録り、タイミングを合わせるという工程が丸ごと省けるため、「動画にしたいけれど時間が取れない」という人にとって大きな助けになります。
ノーラングの主な機能
基本の動画生成に加えて、仕上がりを高めるための機能がそろっています。代表的なものを整理します。
18言語への対応と多言語化
ノーラングは英語、スペイン語、タイ語など18の主要言語に対応しています。文脈を理解した自然な外国語ナレーションを、ボタン操作ひとつで付けられるのが魅力です。すでに公開している動画を別の言語に変換したり、多言語字幕つきの動画を自動で作ったりもできるため、海外向けの情報発信にも向いています。
アバター機能
1枚の自撮り写真やキャラクターのイラストから、動画内で動くアバターを作れる機能があります。企業のマスコットキャラクターを語り手に設定したり、店舗の担当者に似せたリアルなアバターを案内役にしたりと、ブランドらしさを出す使い方ができます。なお、アバターに使う画像は、自分自身や権利者から許諾を得たキャラクターなど、利用の権利が明確なものに限りましょう。実在の他人の写真を無断で使うことは避けてください。
編集機能
生成された動画は、そのまま使うだけでなくあとから編集できます。字幕の文言を直す、読み間違いを修正する、画像や背景を差し替えるといった調整が可能です。特に「辞書補正」のような読み方の修正機能は、固有名詞や専門用語が多い動画で役立ちます。さらに、間(テンポ)の調整をまとめて適用できるアップデートも行われており、聞きやすさを整える作業が効率化されています。
ワンポイント:自動生成の直後は、まず読み上げの誤りとテンポを確認するのがおすすめです。ここを整えるだけで、動画の印象がぐっとプロっぽくなります。
ノーラングの使い方|動画ができるまでの5ステップ
操作はシンプルです。初めてでも迷いにくい流れを、順に見ていきましょう。
ステップ1:アカウントを作って入力方法を選ぶ
公式サイトでアカウントを登録し、ログイン後に「テキスト」「Webページ」「ドキュメント」「音声・動画」のいずれかを選びます。無料プランから始められるため、まずは気軽に試せます。
ステップ2:素材を入れる
テキストなら文章を貼り付け、Webページなら記事のURLを入力し、資料ならPDFなどをアップロードします。元の文章の構成がはっきりしているほど、動画の流れも整います。見出しや箇条書きで整理された素材は、要点が伝わりやすい動画になりやすい傾向があります。
ステップ3:動画の形式やスタイルを決める
横型か縦型か、動画の長さ、ナレーションの声、字幕のスタイルなどを選びます。YouTubeの解説動画なら横型、ショート動画やSNS向けなら縦型というように、公開先に合わせて選ぶのが基本です。
ステップ4:生成して確認する
生成ボタンを押すと、数十秒ほどで動画が完成します。再生しながら、台本の内容、字幕の表記、画像の合い方をチェックします。
ステップ5:編集して書き出す
気になる箇所は、字幕の修正、読み方の補正、画像や背景の差し替えで整えます。納得できたら書き出して、公開先にアップロードしましょう。
作業の流れ(早見表)
| 手順 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | アカウント登録・入力方法の選択 | 数分 |
| 2 | 素材の入力(文章・URL・資料) | 1〜3分 |
| 3 | 形式・声・字幕スタイルの設定 | 1分程度 |
| 4 | 動画の自動生成 | 数十秒 |
| 5 | 確認・編集・書き出し | 5〜15分 |
料金プランとクレジットの考え方
ノーラングはクレジット制を採用しており、動画を生成する長さに応じてクレジットが消費されます。無料プランでは毎月200クレジットが付与され、10クレジットで横型動画が約1分作れる計算です。そのため、無料でも短めの動画なら複数本を試せます。
有料プランはスタンダードを中心に、月払いと年払いが用意されています。2026年4月時点の案内では、スタンダードが月額2,980円、年払いなら月換算で2,380円とされ、年払いでは約20%お得になります。上位プランも用意されており、生成量や機能の範囲が広がる仕組みです。
| プラン | 料金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円(毎月200クレジット) | まず試したい人、月に数本の短尺動画で足りる人 |
| スタンダード(月払い) | 月2,980円 | 定期的に動画を発信したい個人・小規模チーム |
| スタンダード(年払い) | 月換算2,380円 | 継続利用が決まっていて、コストを抑えたい人 |
選び方のコツ:最初は無料プランで、自分の素材との相性や仕上がりを確認しましょう。月に作りたい本数と1本あたりの長さを見積もり、クレジットが足りなくなってから有料プランへ切り替えると、無駄がありません。料金や付与クレジットは変更されることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新の内容を確認してください。
商用利用とクレジット表記の確認ポイント
ノーラングで作った動画は、条件を守れば商用利用も可能とされています。無料プランで作成した通常の動画は、CC-BY-SAというライセンスのもとで、適切なクレジット表記をすれば商用に使える扱いです。有料プランでは、表記まわりの条件が異なる場合があります。
ただし、素材として入れる文章・画像・音声などの権利は、利用者側で確認が必要です。他人の著作物をそのまま入力して公開するようなことは避け、自分が権利を持つ素材や、利用が許可された素材を使いましょう。収益化やクライアント案件で使う場合は、最新の利用規約を確認してから進めるのが安心です。
チェックしておきたい点:①ライセンス表記の要否 ②入力素材の権利 ③アバターに使う画像の許諾。この3つを公開前に見直すと、トラブルを防ぎやすくなります。
ノーラングの活用シーン7選
実際にどんな場面で役立つのか、使い道を7つに分けて紹介します。
1. ブログ記事のショート動画化
すでに書いた記事のURLを入力すれば、要点をまとめた動画に変換できます。記事の内容を動画でも届けることで、文章を読む習慣がない層にもアプローチできます。SNSでの拡散や、記事への導線づくりにも便利です。
2. 社内マニュアル・研修資料の動画化
PDFやスライド資料を入力して、手順説明の動画にできます。読まれにくい長い資料も、短い動画になれば新入社員や異動者への共有がスムーズになります。
3. 商品・サービス紹介動画
商品ページのURLやスペック情報から、紹介動画を作れます。ECの商品説明、サービスの特徴紹介など、撮影不要で用意できるのが利点です。店舗や商品のイメージに合わせたアバターを案内役にする使い方もあります。
4. 教育・学習コンテンツ
授業のポイントや解説メモを、復習用の短い動画にまとめられます。豆知識や雑学系のコンテンツとも相性がよく、1テーマ1本のテンポで量産しやすい形式です。
5. 会議・セミナーの要点動画
音声や動画ファイルを入力すれば、長い内容から要点を抜き出したダイジェストを作れます。参加できなかった人への共有や、アーカイブの振り返りに向いています。
6. 海外向けの情報発信
18言語対応を活かして、日本語で作った動画を英語やスペイン語などに展開できます。訪日客向けの案内や、海外のお客様へのサービス紹介など、多言語対応が求められる場面で力を発揮します。
7. SNS向け縦型ショート動画
縦型フォーマットで、Instagram、TikTok、YouTubeショートなどに向けた動画を作れます。短尺で要点が伝わる構成は、SNSの視聴スタイルにもよく合います。
活用のヒント:まずは自分がすでに持っている文章から動画化するのが一番の近道です。新しく素材を用意しなくても、過去の記事や資料が動画コンテンツに生まれ変わります。
仕上がりを良くする5つのコツ
同じツールでも、使い方の工夫で品質は変わります。すぐに試せるコツをまとめます。
素材の文章を整える
元の文章が長すぎたり、話題があちこちに飛んだりしていると、動画の流れも散らかりがちです。1本の動画で伝えるテーマは1つに絞り、見出しや箇条書きで構造を整えてから入力しましょう。
公開先に合わせて形式を選ぶ
横型は解説動画やサイト埋め込み向き、縦型はSNSのショート向きです。長さも、伝えたい内容の量に合わせて短くまとめるほうが最後まで見てもらいやすくなります。
読み上げの間違いを直す
固有名詞や専門用語、同音異義語は読み間違いが起こりやすい箇所です。辞書補正などの機能を使って、公開前に必ず通して聞く習慣をつけましょう。
画像・背景を差し替える
自動で選ばれた画像が内容に合っていないと感じたら、差し替えで調整できます。自社の写真や、利用が許可された素材に入れ替えると、オリジナリティも高まります。
冒頭の数秒を意識する
ショート動画では、最初の数秒で見続けるかどうかが決まります。結論や驚きのある一言を冒頭に置くように台本を調整すると、視聴維持率の改善が期待できます。
チェックリスト:□テーマは1つに絞ったか □形式は公開先に合っているか □読み方は確認したか □画像は内容に合っているか □冒頭で引きがあるか
ノーラングが向いている人・向いていない場面
便利なツールですが、得意・不得意はあります。自分の目的と合うかを、事前に確認しておきましょう。
向いている人
- 動画編集の経験がなく、短時間で解説動画を作りたい人
- 既存の記事や資料を、動画として再活用したい人
- 多言語での情報発信を、手軽に始めたい人
- SNS用の短尺動画を、継続的に出していきたい人
別のツールも検討したい場面
実写の撮影映像を細かくカット編集したい、映画のような演出を作り込みたいといった場合は、本格的な編集ソフトのほうが合います。ノーラングは「情報を整理して見せる」ことに強いツールなので、目的に応じて使い分けるのがよいでしょう。
使い分けの目安:「早く・たくさん・手軽に」ならノーラング、「こだわって・細部まで・自由に」なら編集ソフト。両方を組み合わせて、下書きをノーラングで作り、仕上げを別ツールで行うという使い方もあります。
導入前に押さえたいポイント
最後に、使い始める前の確認事項です。
- 無料プランで試す:自分の素材との相性を確かめてから有料化を検討する
- クレジット消費を把握する:動画の長さで消費量が変わるため、月の目標本数から逆算する
- 権利面を確認する:素材、ライセンス表記、アバター画像の扱いを事前にチェックする
- 最新情報を見る:機能追加や料金改定があるため、契約前に公式の案内を確認する
公式サイトでは、最新の機能や料金がまとめられています。気になる方は、まず公式ページから無料で試してみてください。
まとめ
ノーラングは、テキスト、Webページ、PDF、音声・動画といった素材から、数十秒で解説動画を作れる国産の動画生成AIです。18言語への対応、アバター機能、字幕や読み方の編集機能がそろっており、ブログの動画化、社内資料の共有、商品紹介、SNS向けショート動画など、幅広い場面で使えます。無料プランは毎月200クレジットで始められるため、初めての人も気軽に試せます。
ノーラングAIの使い方と料金|動画作成の手順と活用シーン7選をまとめました
使い方は「素材を入れる、形式を選ぶ、生成して確認する、編集して書き出す」の流れで、素材の整え方と生成後の微調整が品質を左右します。料金は無料から月2,980円のスタンダード(年払いは月換算2,380円)まで用意されており、まずは無料で相性を確かめてから選ぶのが無理のない進め方です。商用利用ではライセンス表記や素材の権利に注意しながら、手持ちの文章や資料を動画へ活かしてみてください。なお、料金やプランの内容は2026年9月24日時点で確認できたもので、今後変更される可能性があります。


















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