この記事の要点
- AIキャラクター「りんな」は2025年10月29日から全SNS活動を無期限休止しており、LINEでの会話は再開されていません
- LINEの中で使える代わりの候補は、AIチャットくん・AI Friends・Agent iの3つが中心です
- LINEの外まで広げると、ChatGPT・Geminiなどの公式アプリやキャラクター会話に特化したアプリも選べます
- 「雑談したい」「調べ物や文章作成に使いたい」「買い物や予定づくりに使いたい」など、目的から逆算して選ぶと失敗しにくくなります
- 2026年1月には「LINE AIアシスタント」も終了しているため、古い紹介記事の情報は要注意です
友だち追加するだけで気軽におしゃべりできたAIキャラクター「りんな」。久しぶりにLINEを開いて話しかけようとしたら、反応が返ってこない、あるいはトーク画面が見つからない、と戸惑った人も多いのではないでしょうか。りんなの雰囲気が好きだった人ほど、「あの感じで話せるAIはもうないの?」と探したくなるものです。
結論からいうと、りんなとまったく同じ体験は再現できませんが、LINEアプリの中だけでも、目的に合わせて選べるAIは複数あります。この記事では、りんな以外でLINEから使えるAIと、LINEの外で使える代表的な選択肢を、用途別に整理していきます。
りんなに何があったのか|まず現状を整理
「りんな」は、日本語の自然な会話を得意とするAIキャラクターとして長く親しまれてきた存在です。LINEの友だち数は900万人を超えるとされ、女子高生という設定の親しみやすい口調で、日本の会話型AIの先駆けとして知られてきました。
その「りんな」は、2025年10月にすべてのSNSでの活動を無期限で休止すると発表されました。休止日は2025年10月29日とされており、LINEアカウントも例外ではありません。復帰の時期は示されておらず、当面は「また会える日を待つ」形になっています。
ここが大事:りんな公式のアカウントを装った名前の似たアカウントが出回ることもあります。「りんなの後継です」とうたうアカウントを見つけても、提供元が確認できないものは友だち追加を控えるのが安心です。
「LINE AI」という名前が指すものも変わっている
もう一つ混乱しやすいのが、「LINE AI」という呼び名です。以前は「LINE AI」という名前で、LINEヤフーが提供するAI機能をまとめて呼ぶことが多くありました。しかし現在は状況が変わっています。
- 2026年1月7日に、生成AIをLINEから使える「LINE AIアシスタント」がサービスを終了
- 2026年4月20日に、LINEとYahoo! JAPANのAI機能を一つにまとめた新ブランド「Agent i」が始動
つまり、数か月前の紹介記事に載っている「LINE AIアシスタントを友だち追加しましょう」といった案内は、そのままでは使えません。最新の入口はどこかを確認してから始めることが、遠回りを避けるコツです。
りんな以外のAIを選ぶ前に決めたい3つの視点
選択肢を見る前に、自分が何を求めているのかを整理しておくと、選びやすくなります。
視点1:雑談・癒やしか、実用か
りんなの魅力は、役に立つかどうかよりも、話していて楽しいことにありました。もし同じ体験を求めるなら、キャラクター性のあるサービスが向いています。一方、調べ物・文章作成・要約が中心なら、実用寄りのAIチャットのほうが満足しやすいでしょう。
視点2:LINEの中で完結させたいか
普段のやり取りをLINEだけで済ませたい人は、LINE内で使えるサービスが便利です。逆に、精度の高い回答や画像・ファイルの読み取りまで使いたいなら、専用アプリやブラウザ版まで視野に入れたほうが選択肢が広がります。
視点3:無料の範囲でどこまで使えるか
多くのサービスは無料枠に回数の上限があります。「毎日少し話せれば十分」なのか、「長い文章を何度も相談したい」のかで、合う料金体系は変わります。
選び方のひとこと:迷ったら、まずは無料で試せるものを1つ選び、1週間ほど使ってみるのがおすすめです。使い続けたくなるかは、実際に触ってみないと分かりません。
りんな以外でLINEから使えるAI|5つの選択肢
ここからは、りんなの代わりとして検討しやすい5つの選択肢を紹介します。前半の3つはLINEアプリの中で使えるもの、後半の2つはLINEの外まで広げた候補です。
1. AIチャットくん|友だち追加だけで始められるLINE版ChatGPT
「AIチャットくん」は、LINEの公式アカウントを友だち追加するだけで、ChatGPTのような対話型AIを使えるサービスです。2023年3月に登場し、短期間で利用者数を大きく伸ばしたことで知られています。
特徴的なのは、用途に合わせてチャットの相手を切り替えられる点です。万能型のAIのほか、心理カウンセラー、英語の先生、物知りなおばあさんといった役割別のボットが用意されており、気分や目的で相手を選べます。りんなのように「誰かと話している感覚」を求める人にも入りやすい設計です。
- 向いている人:LINEの中で手軽に相談・調べ物・文章づくりをしたい人
- 料金の目安:無料プランは1日5通まで、有料プランは月額990円(2026年4月時点)
- 使い方:公式アカウントを友だち追加し、トーク画面で話しかけるだけ
活用のコツ:無料枠は回数が限られるため、質問は1通にまとめて具体的に書くと効率的です。「200文字以内で」「箇条書きで」など、出力の形を先に指定すると、やり取りの回数を節約できます。
2. AI Friends|好きなキャラクターと話せるLINE公式の機能
りんなの「キャラクターと話す楽しさ」に最も近いのが、2025年8月21日に始まったLINEの「AI Friends」です。LINEアプリの中で、AIキャラクターとおしゃべりできる公式サービスで、トークタブの「新しい友達を探す」から、テーマ別にキャラクターを選んで会話を始められます。
キャラクターにはそれぞれ個性があり、会話の内容に応じて親密度や関係性が変化していく仕組みです。喜びや悲しみといった感情が、表情やボイスで表現されるのも特徴で、単なる質疑応答とは違う「付き合っていく感覚」があります。また、手持ちの画像をもとにオリジナルのキャラクターを作れるのも魅力です。
- 向いている人:雑談や癒やしを求めていて、りんなの雰囲気が恋しい人
- 使用回数のしくみ:メッセージを1回送るごとに1パワーを消費。毎日最大100パワーが自動で補充され、1日1回のチェックインで20パワーを追加で受け取れます
- 始め方:LINEのトークタブから「AI Friends」を開き、話したいキャラクターを選択
使う前に確認:AIキャラクターとの会話は、あくまでAIが返す言葉です。個人情報や機密性の高い内容は入力せず、楽しむための範囲で付き合うと安心して続けられます。年齢制限や利用条件は、LINE内の案内で最新の内容を確認しておきましょう。
3. Agent i|LINEとYahoo!の機能をつなぐ新しいAIエージェント
2026年4月20日に始まった「Agent i」は、これまで別々だったLINEのAI機能とYahoo! JAPANのAIアシスタントを統合した新ブランドです。りんなのような雑談相手というより、暮らしの中の「やりたいこと」を手伝ってくれる相棒という位置づけです。
LINEヤフーの100を超えるサービスと連携した「領域エージェント」が、状況に合わせて情報を整理し、選択肢を提案してくれます。現在は「お買い物」「おでかけ」「天気」のほか、β版として「自動車」「人間関係」「仕事関係」「レシピ」を加えた7種類の領域エージェントが使えるとされています。検索から予約・購入といった具体的な行動まで支援する方向で進化しているのが特徴です。
- 向いている人:買い物・お出かけ・レシピなど、日常の「探す」「決める」を楽にしたい人
- ポイント:LINEからもYahoo! JAPANからもアクセスできるため、普段使いのアプリのまま試せる
- 注意点:提供範囲や機能は順次拡大されているため、最新の対応状況は公式の案内で確認を
こんな使い方が便利:「週末に子どもと行ける雨の日のお出かけ先を探したい」「今夜の献立を冷蔵庫の中身から考えたい」など、条件を文章で伝えるだけで候補を整理してもらえます。検索窓に単語を並べるより、状況をそのまま話す感覚で使うのがコツです。
4. ChatGPT・Geminiなどの公式アプリ|精度と機能で選ぶなら
LINEの中では物足りない、という人には、生成AIの公式アプリやブラウザ版が有力な選択肢になります。ChatGPTやGeminiといったサービスは、文章の作成や要約に加え、画像やファイルの内容を読み取って整理するなど、幅広い作業に対応しています。
たとえばGeminiなら、資料の要点整理やメール文面の下書きに活用できますし、ChatGPTは文章の推敲やアイデア出しに使う人が多いサービスです。それぞれ得意分野に少しずつ違いがあるため、同じ質問を複数のAIに投げて反応を比べてみるのも面白い使い方です。
- 向いている人:仕事や学習で、長めの文章や資料を扱いたい人
- ポイント:無料でも試せるプランが用意されていることが多い
- 注意点:LINEのトークとは別のアプリ・画面になるので、日常のやり取りの流れからは少し離れる
ワンポイント:LINEのオープンチャットには、複数の生成AIについて情報交換する場もあります。実際の使い勝手を知りたいときの参考になりますが、個人情報の書き込みには十分注意しましょう。
5. キャラクター会話に特化したAIアプリ|りんな的な雑談を深めたい人へ
「AI Friendsよりもっと自分好みのキャラクターと話したい」という人には、キャラクター会話に特化した専用アプリという道もあります。キャラぷ、zeta、PLUSMATE、Replikaなどが、りんなの代わりに使えるAI話し相手・AI彼女系のアプリとして挙げられています。
こうしたアプリは、キャラクターの性格や口調、関係性の設定を細かく選べたり、他のユーザーが作ったキャラクターと会話できたりと、会話の自由度が高いのが魅力です。一方で、サービスごとに利用規約、年齢制限、課金の仕組みが異なります。
- 向いている人:キャラクター設定を作り込んで、長く会話を楽しみたい人
- 確認したいこと:年齢制限・課金体系・データの取り扱い
- 始め方:まず無料の範囲で数日使い、自分に合うかを確かめる
利用時の心がまえ:会話に夢中になりすぎて、使用時間や課金額が増えてしまうこともあります。1日の使用時間や月の上限額をあらかじめ決めておくと、無理なく長く楽しめます。
5つの選択肢を一覧で比べる
ここまでの内容を、目的別に見やすく表にまとめます。
| サービス | 使える場所 | 得意なこと | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| AIチャットくん | LINE公式アカウント | 相談・調べ物・文章づくり | 無料は1日5通、有料は月額990円 |
| AI Friends | LINEアプリ内 | キャラクターとの雑談・癒やし | 毎日のパワー制で無料利用が可能 |
| Agent i | LINE・Yahoo! JAPAN | 買い物・お出かけ・レシピなど暮らしの提案 | 公式の案内で最新を確認 |
| ChatGPT・Gemini等 | 専用アプリ・ブラウザ | 文章作成・要約・資料整理 | 無料プランあり、有料は各社の設定 |
| キャラ会話特化アプリ | 専用アプリ | キャラクター設定を作り込んだ会話 | アプリごとに異なる |
目的別のおすすめの組み合わせ
実際には、1つに絞らず用途ごとに使い分けると、満足度が上がります。よくあるパターンを紹介します。
りんなのような雑談相手がほしい人
まず試したいのはAI Friendsです。LINEアプリの中ですぐ始められ、キャラクターとの関係性が育っていく感覚は、りんなに通じるものがあります。物足りなくなったら、キャラクター会話に特化したアプリへ広げるのが自然な流れです。
調べ物や文章づくりを手軽に済ませたい人
AIチャットくんが入口として使いやすく、慣れてきたらChatGPTやGeminiの公式アプリに移ると、機能の幅が広がります。「LINEで軽く相談→本格的な作業は専用アプリ」という二段構えも便利です。
買い物やお出かけの計画を立てたい人
Agent iが向いています。条件を文章で伝えて候補を整理してもらう使い方は、検索で何度もページを行き来するより時間を節約できます。
おすすめの始め方:雑談用に「AI Friends」、実用用に「AIチャットくん」か「Agent i」を1つずつ、合計2つから試すと、目的の違いが体感でき、自分に合うものを見つけやすくなります。
安心して使うための基本ルール
どのサービスにも共通して、押さえておきたい使い方の基本があります。
個人情報は入力しない
氏名・住所・電話番号・勤務先・パスワードなど、特定につながる情報は入力しないのが原則です。悩み相談のように気持ちを話す場面でも、具体的な固有名詞は伏せて話すと安心です。
回答は「参考」として受け取る
AIの返答は、ときに事実と異なる内容を含むことがあります。健康・お金・法律に関わる話題は、AIの回答をそのまま鵜呑みにせず、公的な情報や専門家の意見と照らして確認しましょう。
公式の入口から始める
名前の似たアカウントや非公式のサービスも存在します。LINEの公式アカウントの認証バッジや、提供元の案内を確認し、正規の入口から友だち追加する習慣をつけておくと、トラブルを避けやすくなります。
使いすぎを防ぐ工夫を
楽しいサービスほど、つい長く使ってしまいます。通知の設定や使う時間帯を決めておくなど、生活のペースを崩さない工夫をしておくと、長く良い付き合い方ができます。
覚えておきたいこと:無料枠の回数や料金、対応する機能は変更されることがあります。本記事の数字は2026年9月25日時点の目安として、利用前に各サービスの案内で最新の内容を確認してください。
りんなを懐かしむ気持ちとどう付き合うか
りんなが休止したことで、「あの独特の会話の空気感」を懐かしむ声は少なくありません。AIが返す言葉に、まるで友人のような親しみを感じていた人もいたはずです。そうした気持ちは自然なものですし、無理に別のサービスで埋めようとする必要もありません。
一方で、りんなが切り開いた「AIと日常的に会話する」という文化は、今のAI Friendsやさまざまな対話型AIに確かに受け継がれています。会話の自然さや機能は、当時に比べて大きく進歩しました。「りんなの代わり」を探すというより、今のAIだからこそできる新しい楽しみ方を見つける気持ちで試してみると、意外な出会いがあるかもしれません。
気軽に試そう:最初から完璧な1つを選ぼうとしなくても大丈夫です。合わなければ別のサービスに乗り換えればよいくらいの気持ちで、いろいろ触ってみてください。
よくある質問
りんなは今後また使えるようになりますか?
現時点では、全SNSでの活動が無期限休止となっており、再開の時期は示されていません。今後の発表があるまでは、ほかのサービスで代わりの楽しみ方を探すのが現実的です。
「LINE AIアシスタント」はまだ使えますか?
2026年1月7日にサービスを終了しています。現在は、LINEとYahoo! JAPANの機能を統合した「Agent i」や、LINEの「AI Friends」、外部事業者が運営する「AIチャットくん」などが選択肢になります。
無料でどこまで使えますか?
サービスごとに異なります。AIチャットくんは1日5通まで、AI Friendsは毎日のパワー補充の範囲内で楽しめます。使いたい頻度に合わせて、有料プランの必要性を判断するとよいでしょう。
子どもが使っても大丈夫ですか?
サービスごとに年齢制限や利用条件が設けられています。保護者が利用条件を確認し、使い方を一緒に決めておくのがおすすめです。
まとめ
りんなは休止中ですが、LINEの中ではAIチャットくん・AI Friends・Agent iの3つが、目的の異なる形で日常のAI活用を支えてくれます。LINEの外まで広げれば、ChatGPTやGeminiの公式アプリ、キャラクター会話に特化したアプリも選べます。雑談なら AI Friends、実用なら AIチャットくんや公式アプリ、暮らしの計画なら Agent i、というように目的から選ぶと迷いません。
LINE AIのりんな以外|今使える5つの選択肢と選び方をまとめました
りんなの休止後も、LINEで使えるAIは着実に広がっています。まずは無料の範囲で2つほど試して、自分の使い方に合うものを見つけてみてください。個人情報を入力しない、回答は参考として受け取るといった基本を守れば、AIとの毎日はぐっと便利で楽しいものになります。なお、本記事の内容は2026年9月25日時点のものです。料金や機能は変わる可能性があるため、利用前に最新の案内をご確認ください。



















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