毎日開くLINEに、AIの機能が少しずつ増えています。返信文を考えてくれる機能、質問に答えてくれるAI、画像を作ったり編集したりできる機能など種類が多く、「結局どれを使えばいいのか」と迷う人も多いはずです。2026年4月にはブランドが「Agent i(エージェント アイ)」へ統合され、名称や使い方にも変化がありました。この記事では、いまLINEで使えるAI機能と、年内に登場が予定されている新機能を、用途別に整理します。
この記事のポイント
- LINEのAIは、2026年4月20日に「Agent i」へ統合され、ひとつの入口から質問・画像・返信支援を使える形になった
- トーク画面では返信提案・スタンプ提案・口調変換が使え、日常のやり取りが軽くなる
- 無料でも使えるが、1日の利用回数に上限があり、LYPプレミアム会員や使い放題プランで拡張される
- トークルームにAIを呼び出せる「Agent i in chat」は2026年内に提供予定
- 返信文は便利だが、送る前に自分の言葉で確認するのが基本
LINEのAI機能はいま何ができる?全体像を先に把握
LINEのAIにできることは、大きく分けると6つの方向性に整理できます。「質問への回答・文章作成」「翻訳・要約」「返信文の提案」「画像の生成や編集」「トークの自動要約」、そして法人向けの「顧客データの分析・自動配信」です。個人ユーザーが日常で触れるのは主に前半の5つで、法人向けの機能はLINE公式アカウントを運用する事業者が使う領域です。
もともとLINEには、生成AIを使った「LINE AI」と、返信を助ける「LINE AIトークサジェスト」という2つのサービスがありました。これらが2026年4月に、Yahoo! JAPANのAIアシスタントと合流して「Agent i」という新ブランドにまとまっています。名前は変わりましたが、これまで慣れ親しんだ返信支援などの機能は引き続き使える、と受け止めておけば大きく困ることはありません。
ここに注意:解説記事や過去の紹介では「LINE AI」「LINE AIトークサジェスト」という旧名称が今も多く使われています。画面の表記が「Agent i」になっていても、同じ流れの機能と考えて問題ありません。
LINEで使えるAI機能5つ
ここでは日常でよく使う機能を、使う場面ごとに5つに分けて紹介します。
1. 返信提案|直近のトークに合わせて文面を考えてくれる
もっとも使う機会が多いのが、返信提案です。トーク内の直近のやり取りをもとに、生成AIが返信の文案を出してくれます。「了解です」だけでは素っ気ないけれど、長い文章を考えるのは面倒、という場面にちょうどいい機能です。
提案された文は、そのまま送るだけでなく、長さを短くしたり、より丁寧な表現に変えたりといった調整ができます。予定の調整、お礼、お詫び、お祝いなど、言葉選びに少し気を遣う場面で頼りになります。
使いどころ:職場の連絡やママ友・ご近所とのやり取りなど、丁寧さが求められる相手への返信。まず提案を見てから、自分の言い回しに直すと自然に仕上がります。
2. スタンプ提案|会話にぴったりのスタンプを探す手間を省く
ふたつ目はスタンプ提案です。直近のトーク内容に合わせて、返信に向いたLINEスタンプをおすすめしてくれます。持っているスタンプが多いほど、目的のものを探す時間がかかりがちですが、候補が並ぶだけで選ぶ手間がぐっと減ります。
文章で返すほどではないけれど、リアクションはしたい。そんなときに軽く使える機能です。
3. 口調変換|下書きの雰囲気をまるごと変える
3つ目は口調変換です。自分で書いた下書きを、選んだ口調に自動で書き換えてくれます。用意されている口調は、フォーマル、ため口、誤字修正、ねこ語、侍言葉の5種類とされています。
- フォーマル:取引先や目上の方への連絡に
- ため口:堅くなりすぎた文を親しみやすく
- 誤字修正:送信前のチェックに
- ねこ語・侍言葉:友だち同士のちょっとした遊びに
ひとことメモ:フォーマルへの変換は、敬語に自信がないときの下書き整えに便利です。ただし送る相手との距離感は人それぞれなので、最終確認は自分の目で行いましょう。
4. Agent iとのチャット|質問・翻訳・画像まで幅広く対応
4つ目は、AIそのものと会話する使い方です。Agent iでは、調べもの、文章の作成、要約、翻訳といった相談に加え、画像の生成や編集も行えます。友だちにメッセージを送る感覚で話しかけられるので、AIツールに慣れていない人でも入りやすい設計です。
新しいアプリを入れたり、別のアカウントを作ったりする必要はありません。すでにLINEアカウントかYahoo! JAPAN IDを持っていれば、そのまま利用を始められるとされています。
さらに、統合によって「領域エージェント」が加わりました。お買い物やおでかけの相談など、特定の分野に強いエージェントで、汎用のチャットよりも目的に沿った提案が期待できます。
活用例:週末の行き先の相談、旅行先での翻訳、長い文章の要約、ちょっとした画像の作成など、「検索するほどではないが誰かに聞きたい」場面と相性が良い機能です。
5. LINE AI Friends|好みのキャラクターと会話を楽しむ
5つ目は、少し毛色の違うLINE AI Friendsです。用意されたAIキャラクターを選んでチャットを楽しめるほか、画像をアップロードして、声や性格などを設定したオリジナルのキャラクターを作ることもできます。実用というよりエンタメ寄りの機能ですが、AIとの会話に親しむ入口としても使えます。
ここに注意:オリジナルキャラクターを作る際は、実在の人物の画像を使うことは避け、自分で用意したイラストなど権利面で問題のない素材を選びましょう。
機能ごとの違いを早見表で整理
ここまでの5つを、使う場面と特徴でまとめました。
| 機能 | 主な使いどころ | 向いている人 |
|---|---|---|
| 返信提案 | トークへの返事づくり | 返信に時間がかかる人 |
| スタンプ提案 | 軽いリアクション | スタンプが多く探すのが大変な人 |
| 口調変換 | 下書きの言い回し調整 | 敬語や文面に迷う人 |
| Agent iとのチャット | 質問・翻訳・要約・画像 | AIを日常の相談相手にしたい人 |
| LINE AI Friends | キャラクターとの会話 | 気軽に楽しみたい人 |
料金と利用回数の目安
LINEのAI機能は、無料でも試せる点が魅力です。ただし、Agent iには1日あたりの利用回数が設けられており、利用状況によって上限が変わるとされています。
| 区分 | 利用回数の目安 |
|---|---|
| 無料で利用 | 1日3回まで |
| 対象のLYPプレミアム会員 | 1日10回まで |
| LINE AI サービス使い放題プラン | 無制限(月額750円・税込) |
選び方の目安:まずは無料の範囲で「自分がどの機能をよく使うか」を1〜2週間ほど確認し、回数が足りないと感じたら会員特典やプランを検討する、という順番がおすすめです。
料金や回数の条件は今後見直される可能性があります。契約前には、LINEやYahoo! JAPANの公式ページで最新の内容を確認しておくと安心です。
年内に登場予定の「Agent i in chat」とは
今後もっとも注目したいのが、2026年内の提供が予定されている「Agent i in chat」です。LINEの1:1トークやグループトークの中でAIエージェント「Agent i」を呼び出し、質問やお願いをすると、会話の文脈を理解したうえで回答し、必要なタスクの実行を支援してくれる機能とされています。
これまでのAIチャットは、トーク画面とは別に開いて相談する形でした。それが、みんなが会話しているトークルームの中にAIが同席するようになるイメージです。
公表されている主な機能は次のとおりです。
- タスクの整理:トーク内で出たやることを整理
- カレンダーへの登録:決まった予定を登録
- アルバムへの登録:共有された写真の整理に
- メッセージの要約:長くなったトークの要点を短く確認
- 計算:食事のレシートの写真から、それぞれの支払い額を割り出す
想像しやすい場面:飲み会後の割り勘、旅行グループでの日程調整、町内会や保護者グループなど参加者が多いトークの要点確認。「誰かがまとめ役をやらなければいけない」場面で、負担が軽くなりそうです。
提供時期は「2026年内」とされていて、具体的な日付や、利用回数の扱いなどの詳細は今後の案内を待つ形です。順次機能が追加されていく予定とも伝えられているため、公式の告知をこまめにチェックしておきましょう。
シーン別|どのAI機能を使えばいい?
機能が多いと迷いやすいので、場面ごとの使い分けを整理します。
すぐ返事をしたいとき
返信提案を使い、出てきた文案を自分の口調に軽く直して送ります。急いでいても、宛先と内容のずれがないかだけは必ず確認しましょう。
丁寧な文面にしたいとき
自分で下書きを書いたうえで、口調変換の「フォーマル」を試します。ゼロから作るより、自分の意図を残したまま整えるほうが、違和感の少ない文章になります。
調べものや相談をしたいとき
Agent iとのチャットが向いています。お出かけの相談やお買い物の悩みなら、領域エージェントの提案も参考になります。回数に限りがあるため、質問はなるべくまとめて一度に伝えると効率的です。
グループトークの整理をしたいとき
年内に登場予定のAgent i in chatが本命です。提供開始までは、これまでどおり手動でメモを取る形になりますが、開始後は要約やタスク整理がぐっと楽になると期待されています。
ひとことメモ:AIの提案は下書きとして使い、最後は自分の言葉で整える。この習慣があれば、相手に伝わる温度感を保ちながら時短できます。
安全に使うためのチェックポイント
便利なAI機能ですが、使い方を少し意識するだけで、安心感がぐっと高まります。
- 個人情報を入力しすぎない:住所、電話番号、口座情報などは、AIへの相談文に含めないようにする
- 提案文は必ず読んでから送る:文脈の取り違えや、相手との関係にそぐわない言い回しがないか確認する
- 重要な判断は別の手段でも確かめる:金額、日時、法律や健康に関わる内容は、公式情報や専門家に確認する
- 画像の扱いに配慮する:他人が写った写真や、権利のある画像を加工する場合は、相手や権利者への配慮を忘れない
ここに注意:グループトークでAIを使うようになると、複数人の会話内容が対象になる場面が増えます。参加メンバーに一言伝えてから使うと、トラブルを避けやすくなります。
Agent iを表示したくないときは
AI機能はトーク画面やトップに表示される場合がありますが、「使わないので邪魔に感じる」という人もいます。返信機能などは、設定から表示のオン・オフを切り替えられるとされています。画面の見え方は、アプリのバージョンや機種によって少しずつ異なるため、設定画面で「Agent i」「AI」に関する項目を探してみてください。
使わない機能は非表示にして、必要なときだけ呼び出す。そんな付き合い方でも、十分にメリットを得られます。
法人・店舗向けのAI機能にも注目
個人向けだけでなく、LINE公式アカウントを運営する事業者向けにも、AIの活用が広がっています。代表的なのがAIチャットボットで、ユーザーからの質問に自動で応答します。表記のゆれや言い換え、あいまいな表現にも柔軟に対応できるのが特徴とされています。
また、顧客データをもとにした分析や、メッセージの自動配信といった活用も進んでいます。店舗や小規模事業者であれば、問い合わせ対応の一次受けをAIに任せることで、営業時間外の対応や、よくある質問への返答の負担を減らせます。
導入のコツ:最初は「営業時間」「料金」「アクセス」など、答えが明確な質問から始めるのがおすすめです。回答が固まってから、対応範囲を少しずつ広げていくと運用しやすくなります。
まとめ
LINEのAI機能は、2026年4月の統合によって「Agent i」という一つの入口にまとまり、返信提案・スタンプ提案・口調変換、質問や画像に対応するチャット、キャラクターと楽しむ機能まで、日常のさまざまな場面で使える形になっています。無料でも試せますが、1日の回数に上限があるため、まずは自分がよく使う機能を見極めるのが近道です。年内には、トークルームにAIを呼び出せる「Agent i in chat」も予定されており、グループでのやり取りがさらに楽になりそうです。
LINEのAI機能5つを整理|Agent iと返信提案の使い分け方をまとめました
返事に迷ったら返信提案、文面を整えたいなら口調変換、調べものや画像ならAgent iとのチャット、と場面で使い分けるのが基本です。回数の上限や料金は無料:1日3回、LYPプレミアム会員:1日10回、使い放題プラン:月額750円で無制限が目安で、最新の条件は公式ページで確認してください。今後のAgent i in chatの提供開始にも注目しつつ、AIの提案は必ず自分の目で確認してから使う、というスタンスで、無理なく生活に取り入れてみてください。(2026年9月27日時点の内容です)


















人気記事