- Eraser AIは自然言語やコードから図を自動生成できる、エンジニア向けの作図・ドキュメントツール
- 「DiagramGPT」機能でシステム構成図やシーケンス図、ER図などを一瞬で作成できる
- 図はコードとして管理できる「Diagram as Code」方式を採用し、バージョン管理と連携しやすい
- Gitリポジトリと連携し、既存のコードベースから構成図を自動生成することも可能
- 無料プランから利用でき、チーム規模に応じた有料プランも用意されている
Eraser AIとはどんなツールか
Eraser AIは、エンジニアリングチーム向けに設計された作図・技術文書作成のためのツールだ。ホワイトボードのような自由度の高い描画スペースと、AIによる図解生成機能、そして設計文書を作るためのドキュメント機能がひとつのサービスにまとまっている点が特徴とされている。
システム構成図、シーケンス図、フローチャート、ER図、UML図といった技術系の図を幅広くカバーしており、エンジニア同士の設計レビューやオンボーディング資料の作成に向いているツールだと評価されている。
1. AIが自然言語から図を自動生成する「DiagramGPT」
Eraser AIの中核にあるのが、AIによる作図支援機能だ。「ユーザー認証の流れを示すシーケンス図を作って」といった日本語や英語の指示を入力するだけで、対応する図のたたき台が自動で描かれる仕組みになっている。
この機能では、文章による指示だけでなく、既存のソースコードや過去に作成した画像を読み込ませて図を生成することもできるとされている。さらに、入力内容が曖昧な場合はAI側から確認の質問を返し、意図に合わせて図を調整していく挙動も備えているという。
ポイント: ゼロから手で図を描く手間を省きながら、AIが出したたたき台を人間が整えていくという使い方が想定されている。
2. 図を「コード」として管理できるDiagram as Code
Eraser AIのもうひとつの特徴は、図をコードとして扱う「Diagram as Code」という考え方だ。画面上で描いた図の裏側には、その構造を表すテキスト形式のコードが存在し、図とコードを相互に編集できるようになっている。
この方式のメリットとして、図の変更履歴をバージョン管理しやすくなる点や、開発のCI/CDパイプラインに図の更新を組み込みやすくなる点が挙げられている。設計図が常に最新のコードと同期しやすくなるという発想だ。
テンプレートやデザインルールを社内のライブラリとして登録できる機能もあり、チームごとに図の表記を統一しやすくする狙いがあるとされている。
3. コードリポジトリと連携して構成図を自動生成
Eraser AIは、プライベートなGitリポジトリと連携できる機能も備えている。既存のコードベースを読み込ませることで、そのプロジェクトのアーキテクチャ構成図を自動的に描き出せるという仕組みだ。
新しくチームに参加したエンジニアがシステム全体の構造を把握する際や、ドキュメントが古くなってしまったプロジェクトの構成を可視化し直す際に活用できる機能として位置づけられている。
生成した図はGitHubやNotion、Confluenceといった外部サービスと連携させ、ページに埋め込んだ状態で常に最新表示を保つ使い方も紹介されている。
4. 設計文書やRFCを作るAIドキュメント機能
図解だけでなく、Eraser AIには設計文書やRFC(提案文書)を作成するためのAIドキュメント機能も用意されている。社内で使っているテンプレートやコードベースの情報を踏まえた上で、文書のたたき台を作成できる点が特徴とされている。
マークダウン形式でのメモ作成にも対応しており、図と文章を組み合わせた技術ドキュメントを一つの場所でまとめて管理できる点が強みとして紹介されている。実際の利用企業からは、ドキュメント作成の量が半年で大きく増えたという事例も紹介されているが、これは提供元が発表している数値であり、第三者による検証がある情報ではない点には留意したい。
5. 料金プランとセキュリティ面の特徴
Eraser AIは無料プランから利用を始められる。無料プランではファイル数やAIによる図解生成の回数に制限が設けられており、まずは機能を試してみるという使い方に向いている。有料プランはチーム規模や用途に応じて複数段階に分かれている。
| プラン | 想定ユーザー | 特徴 |
|---|---|---|
| 無料プラン | 個人・試用 | ファイル数やAI生成回数に制限あり、7日間の履歴保持 |
| スタータープラン | 小規模チーム | 月額課金、履歴や連携機能が拡張される |
| ビジネス・エンタープライズ | 組織・大規模チーム | SAMLシングルサインオンなど、組織向けの管理機能に対応 |
セキュリティ面では、第三者機関によるSOC 2 Type2の認証を取得しているとされ、入力したデータをAIモデルの学習には使用しないという方針を明示している点も、業務利用を検討する上での安心材料のひとつといえる。
料金の詳細な金額は時期によって変動することがあるため、導入を検討する際は公式サイトの最新のプラン表示を確認するのがおすすめだ。
どんな人に向いているツールか
Eraser AIは、システムの設計や技術仕様をチームで共有する機会が多いエンジニアやプロダクトマネージャーに向いていると評価されている。設計レビューの資料作りや、新メンバー向けのオンボーディング資料作成、既存システムの構成を見直す作業などで役立つ場面が想定される。
一方で、デザイン性の高いプレゼン用の図や、非エンジニア向けの装飾的な資料作りを主目的とする場合は、別の作図ツールのほうが向いているケースもある点は知っておきたい。
まとめ
Eraser AIは、自然言語やコードから図を自動生成するDiagramGPT、図をコードとして管理するDiagram as Code、Gitリポジトリ連携による構成図の自動生成、設計文書を作るAIドキュメント機能、そして無料プランから始められる料金体系という5つの特徴を持つツールだ。エンジニアリングチームが設計情報を図と文章の両方でまとめ、最新の状態を保ちながら共有していくための選択肢のひとつとして捉えておくとよいだろう。
Eraser AIの機能5つ|図解自動生成から料金プランまで整理
改めて要点を振り返ると、Eraser AIの価値はAIによる作図の自動化だけではなく、コードとの連携やドキュメント管理まで一体化している点にある。まずは無料プランで実際の操作感を試し、チームの設計共有プロセスに合うかどうかを確認してみるのが実践的な第一歩になる。



















人気記事