この記事のポイント
- 無料で使えるAI作曲アプリは用途によって選び分けるのが失敗しないコツ
- 1日あたりの生成曲数・商用利用の可否はアプリごとに大きく異なる
- 歌入り楽曲を作りたいか、BGM中心かで向いているアプリが変わる
- スマホだけで完結するアプリも増えており、DTM未経験でも扱いやすい
- 無料プランでも十分にオリジナル楽曲づくりを試せる
「曲を作ってみたいけれど、楽器も演奏経験もない」という人にとって、AI作曲アプリは音楽制作のハードルを大きく下げてくれる存在になっている。テキストで雰囲気やジャンルを指定するだけで、数十秒からものの数分で1曲がまるごと仕上がるサービスが次々に登場しており、無料で試せる範囲もアプリによって幅がある。ここでは、無料プランで使える主要なAI作曲アプリを取り上げながら、それぞれの特徴と選び方のポイントを整理していく。
無料AI作曲アプリとは何か
AI作曲アプリとは、テキストのプロンプトや簡単な操作だけで、メロディ・伴奏・場合によっては歌声までを自動生成してくれるサービスの総称だ。近年は生成AIの技術向上により、プロが作ったような自然な仕上がりの楽曲を、専門知識なしに作れるようになっている。多くのサービスは無料アカウントを作るだけで一定回数まで生成でき、気に入った方向性が見えてから有料プランに切り替えるという使い方が主流になっている。
無料プランで確認しておきたい3つの軸
①1日・1ヶ月あたりに生成できる曲数
②生成した楽曲を商用利用できるかどうか
③楽曲データをダウンロードできるかどうか
この3つは無料プランごとの差が大きく出やすい部分で、あとから「思っていた使い方ができなかった」とならないよう、最初に確認しておくと安心だ。
無料で使えるAI作曲アプリ7選
1. Suno
テキストで歌詞のイメージや曲調を入力するだけで、ボーカル入りの楽曲をまるごと生成できるサービス。無料プランでも1日あたり最大10曲程度を目安に生成でき、実際に音源としてダウンロードできる点が支持されている。日本語の歌詞にも対応しており、鼻歌のような感覚で「こんな曲が欲しい」というイメージを言葉にするだけで形になるのが特徴だ。初めてAI作曲を試す人の入り口としても選ばれやすい。
ポイント:無料版は個人利用が前提となっているサービスが多く、商用での利用を考えている場合は料金プランの規約を事前に確認しておきたい。
2. Udio
Sunoと並んでよく比較される音楽生成サービス。月間のクレジット制で楽曲を生成する仕組みになっており、無料枠の中でも比較的自由度の高い試し方ができる。プランによっては生成した楽曲の商用利用が認められているケースもあるため、用途に応じてSunoと使い分けるという使い方をしている人も多い。一方で、無料プランではダウンロード機能に制限がかかる場合があり、じっくり試したい場合は事前にプラン内容をチェックしておくのがおすすめだ。
3. Musicful
テキストや歌詞を入力するだけで楽曲を生成できるサービスで、日本語入力への対応が手厚いのが特徴。BGMのようなインストゥルメンタル楽曲だけでなく、歌詞付きの楽曲も作れるため、動画のBGMからオリジナルソングまで幅広い用途に対応しやすい。操作もシンプルで、テキスト入力から生成までの流れが分かりやすく設計されている。
向いている人:日本語の歌詞やタイトルをそのまま活かして楽曲を作りたい人。
4. SOUNDRAW
BGM制作に特化したサービスで、ジャンル・テンポ・曲の雰囲気を選ぶだけで数十秒から数分の楽曲が仕上がる。動画編集用のBGMを探している人によく利用されており、無料プランでも1日数曲程度は試作できる。生成後は楽器構成や曲の展開(盛り上がりの位置など)を画面上で細かく調整できるのも便利なポイントで、「AIまかせにしすぎない」微調整ができるのが強みだ。
5. BandLab
スマホひとつで使えるクラウド型の音楽制作プラットフォーム。iPhone・Androidの両方に対応しており、AIによる自動生成機能に加えて、録音やミキシングまでを1つのアプリ内で完結できる。作曲だけでなく、その後の編集や仕上げまで含めて無料で扱えるのが大きな魅力で、継続的に音楽制作を続けたい人に向いている。
ポイント:作曲後にそのまま編集・公開までできるため、SNS投稿用の楽曲づくりにも使いやすい。
6. Stable Audio
テキストから音声を生成する機能に加え、既存の音声素材を別の音声へ変換する機能も備えたサービス。最大3分程度の高品質な楽曲生成に対応しており、メロディーラインやバッキングトラックといったパーツ単位での制作にも活用できる。楽曲全体をゼロから作るだけでなく、素材の一部として活用したい人にも扱いやすい設計になっている。
7. TAD(BGM自動生成)
商用利用を前提としたBGM生成に強みを持つサービスで、スマホからの操作にも対応している。用途やジャンルを選ぶだけで著作権面の懸念が少ないBGMを手早く用意できるのが特徴で、動画やコンテンツ制作の効率化を目的に使われることが多い。無料の範囲内でまず雰囲気を確認し、必要に応じて有料プランを検討するという使い方がしやすい。
無料プランの違いを整理
ここまで紹介したアプリの無料プランは、それぞれ得意分野や制限のかけ方が異なる。ざっくりとした傾向を整理すると次のようになる。
| アプリ | 得意分野 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| Suno | 歌入り楽曲の自動生成 | オリジナルソング制作 |
| Udio | 柔軟なクレジット運用 | 複数パターンの試作 |
| Musicful | 日本語歌詞対応 | 日本語ソング制作 |
| SOUNDRAW | BGM生成・細かい調整 | 動画・配信用BGM |
| BandLab | スマホ完結の制作環境 | 継続的な音楽制作 |
| Stable Audio | 高品質・長尺の生成 | パーツ単位の素材制作 |
| TAD | 商用利用を意識したBGM | コンテンツ制作の効率化 |
同じ「AI作曲アプリ」でも、歌入りの楽曲を主軸にするものと、BGM制作に特化したものとで得意分野がはっきり分かれているのが分かる。まずは自分が作りたいもののイメージを固めてから選ぶと、無駄なく試せる。
使い方の基本ステップ
多くのAI作曲アプリは、操作の流れがよく似ている。初めて使う場合でも、次のようなステップを踏めば迷わず進められる。
- 作りたい楽曲のジャンルや雰囲気をテキストで入力する
- 歌詞を入れる場合はキーワードやテーマを添える
- 生成された候補をいくつか聴き比べる
- 気に入った楽曲を保存・ダウンロードする
- 必要に応じてテンポや楽器構成を微調整する
この流れの中で特に大切なのは、最初の入力段階でどれだけ具体的なイメージを言葉にできるかという点だ。「明るいポップス」だけでなく、「朝の通勤時間に聴きたい爽やかなポップス」のように状況や気分まで添えると、イメージに近い楽曲が生成されやすくなる。
選ぶ際に押さえておきたい注意点
無料でAI作曲アプリを使ううえで、あらかじめ知っておくと安心できる点をいくつか挙げておく。
知っておくべきこと:無料プランは生成できる曲数や商用利用の範囲に制限があることが多い。動画投稿や配信での利用を予定している場合は、事前に利用規約を確認しておくと安心だ。
意外な盲点:生成した楽曲がダウンロードできるかどうかは、アプリによって差が大きい。試しに1曲作ってみて、実際に保存・書き出しまでできるかを確認しておくと後々のトラブルを避けやすい。
また、複数のアプリを試して比較してみるのもおすすめの方法だ。同じキーワードを入力しても、アプリごとに得意なジャンルやテイストの違いが出るため、いくつか触ってみることで自分に合うサービスが見えてくる。無料プランの範囲内でも十分にその違いを体感できる。
使いこなしのコツ:最初から完璧な1曲を目指すより、何曲か生成して気に入ったフレーズやテイストを見つけていくと、思い通りの楽曲に近づけやすい。
まとめ
無料で使えるAI作曲アプリは、歌入りの楽曲づくりに強いもの、BGM制作に特化したもの、スマホだけで制作から公開まで完結できるものなど、それぞれに個性がある。まずは自分が「どんな楽曲を、どんな用途で使いたいか」をイメージし、その目的に近いアプリから試してみるのが失敗しない選び方だ。生成できる曲数や商用利用の可否、ダウンロードの可否といった無料プランごとの違いを押さえておけば、気持ちよく音楽制作を楽しめる。気軽に試せるからこそ、いくつか触り比べながら自分に合った1本を見つけていきたい。
無料AI作曲アプリ7選|曲数と商用利用の違いで選ぶをまとめました
Suno・Udio・Musicful・SOUNDRAW・BandLab・Stable Audio・TADという7つの無料AI作曲アプリを軸に、それぞれの得意分野と選び方を整理した。歌入り楽曲を作りたいのか、BGMとして活用したいのかで向いているアプリが変わるため、まずは目的をはっきりさせることが、満足のいく1曲づくりへの近道になる。















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