- AI CROSS株式会社は「Smart Work, Smart Life」を掲げるAIソリューション企業
- SMS配信・AI予測分析・AIチャットなど複数のAIサービスを展開
- 2026年はAI事業が黒字化し、業績も過去最高水準を記録
- 教育分野など新たな領域への生成AI導入支援も進行中
- 中期経営計画では売上・利益の大幅な拡大目標を掲げている
ビジネスの現場でAIを活用した業務効率化やマーケティング高度化のニーズが高まる中、法人向けにAIソリューションを提供する企業への注目が集まっている。その代表的な存在のひとつがAI CROSS株式会社だ。企業と従業員、企業と生活者の間に新しいエンゲージメントを生み出すことをコンセプトに、SMS配信からAI予測分析、AIチャットボットまで幅広いサービスを手がけている。本記事では、AI CROSS株式会社の事業内容と最新の動向を、AIツールに関心のある読者向けに整理して紹介する。
AI CROSS株式会社とはどんな企業か
AI CROSS株式会社は2015年に設立された情報通信業の企業で、東京都港区に本社を置き、東京証券取引所グロース市場に上場している。企業理念として「Smart Work, Smart Life」を掲げ、テクノロジーを活用したコミュニケーションサービスを通じて、企業の業務効率化や生産性向上を支援している点が特徴だ。
同社が打ち出す「Smart AI Engagement」は、さまざまなチャネルに存在する個々の情報を集約し、AIによって多角的に分析・学習・予測することで、企業と従業員、企業と生活者との新しいつながりを生み出すという発想だ。単一のツール提供にとどまらず、データ活用の仕組みづくり全体を支援する姿勢がうかがえる。
もともとSMS(ショートメッセージサービス)配信を中心とした事業からスタートし、そこで培った通信インフラのノウハウに、AIによるデータ分析・予測の技術を掛け合わせることで、事業領域を広げてきた経緯がある。現在は通信系サービスとAI系サービスの両輪で成長を続けている企業といえる。
事業の柱となる主要AIサービス
AI CROSS株式会社が展開するサービスは複数あるが、AIツールという観点で特に注目したいのは以下の顔ぶれだ。それぞれ用途や強みが異なるため、順番に見ていきたい。
絶対リーチ!SMS
法人向けのSMS送受信サービスで、大手キャリアに幅広く対応しているのが特徴。予約確認やパスワード通知、督促連絡など、開封率の高さが求められる連絡手段として活用されており、後述するAI系サービスと組み合わせることで、より精度の高いアプローチが可能になる。
Deep Predictor
「Deep Predictor」は、データサイエンティストでなくても直感的な操作でAI分析を実行できるノーコード型のAI予測分析サービスだ。マーケティング、営業、カスタマーサポート、生産管理など幅広い分野に応用でき、シミュレーション結果とあわせて施策案とその根拠まで提示してくれる点が支持されている。
金融業では過去の入金データをもとに、誰にいつどのチャネルで連絡すれば反応が得られやすいかを予測するモデルを構築できる。採用領域では、募集条件や文言、外部環境が応募数にどう影響するかを予測するモデルづくりに使われるなど、業種を問わず意思決定の迅速化に役立てられている。
実際の活用例として、店舗展開を行う企業がDeep Predictorを導入し、新規出店の売上予測にかかる時間を大幅に短縮したケースも報告されている。従来は経験や勘に頼りがちだった出店判断を、データにもとづいて客観的に行えるようになった点は、AIツール導入の効果を示す好例といえるだろう。
Deep Messaging
リピート購入や来店・来訪の促進に向けて、配信効果を最大化することを目指すAIレコメンドプラットフォーム。顧客一人ひとりの行動データを踏まえて最適なタイミング・内容でアプローチする仕組みで、小売業などでの活用が進んでいる。
QAロボット
問い合わせ対応の効率化を支援する高精度なAIチャットサービスが「QAロボット」だ。顧客からの質問に対して的確な回答を返すことで、豊かな顧客体験を提供しつつ、対応にかかる工数を削減できる。小売業や自治体など、問い合わせ件数が多い現場での導入が広がっている領域だ。
SUBSCORE
アンケートの収集・分析を通じてカスタマーサクセスを支援するツール。サブスクリプション型ビジネスの拡大にともない、顧客の継続利用や解約防止に向けたデータ活用の重要性が高まる中で、需要が拡大している分野のサービスだ。
これらのサービスを整理すると、次のようになる。
| サービス名 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| 絶対リーチ!SMS | 予約確認・通知連絡 | 主要キャリアに幅広く対応 |
| Deep Predictor | 売上予測・意思決定支援 | ノーコードでAI分析が可能 |
| Deep Messaging | リピート促進・来店促進 | 行動データにもとづくレコメンド |
| QAロボット | 問い合わせ対応の効率化 | 高精度なAI応答 |
| SUBSCORE | カスタマーサクセス支援 | アンケート収集・分析 |
2026年の業績とAI事業の黒字化
AI CROSS株式会社にとって2026年は大きな節目の年となった。会社全体として過去最高水準となる売上・利益を記録し、これまで先行投資フェーズにあったAI事業についても黒字転換を達成している。SMS事業で培った安定した収益基盤に加え、AI関連サービスの需要が着実に積み上がってきたことが背景にあるとみられる。
AI関連サービスは開発初期にコストがかさみやすく、収益化まで時間を要するケースが多い。そうした中でDeep Predictorをはじめとするサービスが黒字化に貢献し始めている点は、企業のAI投資判断における一つの参考材料になりそうだ。
個人投資家向けのオンライン会社説明会を実施するなど、事業内容や成長戦略について広く情報発信を行っている姿勢もうかがえる。AIサービスの提供企業として、技術力だけでなく事業としての持続性を示そうとしている点は、導入を検討する企業側にとっても安心材料になるだろう。
生成AI活用支援の広がり
AI CROSS株式会社の取り組みは、自社サービスの提供にとどまらない。2026年には学校法人に対して生成AIの導入支援を開始するなど、これまで通信・マーケティング分野が中心だった支援対象を、教育分野にも広げる動きが見られた。
教育現場での生成AI活用は、校務の効率化や資料作成の支援など、業務負担の軽減につながる可能性がある領域として関心を集めている。AI予測分析やチャットボットで培ったノウハウを異なる業界に横展開できることは、AIソリューション企業としての強みのひとつといえる。
中期経営計画にみる今後の展望
同社は売上を現在の2倍、営業利益を5.4倍に拡大することを目指す中期経営計画を始動させている。その中でDeep Predictorについても、来期の黒字化を見込む方針が示されており、AI事業を今後の成長ドライバーと位置づけていることがうかがえる。
法人向けAIツールを比較検討する際は、機能面だけでなく、提供企業がその事業をどれだけ本気で伸ばそうとしているかという成長戦略も判断材料になる。中期的な目標を明確に打ち出している企業は、サービスの継続的なアップデートやサポート体制の面でも期待が持てるケースが多い。
SMS配信という堅実な収益基盤を持ちながら、Deep PredictorやDeep MessagingといったAIサービスへの投資を続けてきたAI CROSS株式会社の歩みは、通信インフラとAI技術を掛け合わせることで新たな価値を生み出そうとする企業の一例として参考になる。マーケティングや顧客対応の効率化にAIを取り入れたいと考えている企業にとって、こうした動向は今後も注目しておきたいポイントだ。
詳細なサービス内容や最新情報については、公式サイトで確認できる。
まとめ
AI CROSS株式会社は、SMS配信サービスを土台としながら、Deep PredictorやDeep Messaging、QAロボットといったAIサービスを展開する企業だ。2026年にはAI事業が黒字化し、会社全体としても過去最高水準の業績を記録するなど、成長フェーズにあることがうかがえる。教育分野への生成AI導入支援など、事業領域を広げる動きも見られ、今後の展開に注目が集まる企業のひとつといえるだろう。マーケティングの高度化や問い合わせ対応の効率化にAIを取り入れたい企業にとって、同社の提供するサービス群は検討候補のひとつになりそうだ。
AI CROSS株式会社のAIサービス実力|Deep Predictorほか特徴を整理
AI CROSS株式会社は、通信インフラで培った信頼性とAI技術を組み合わせ、Deep Predictorによる予測分析、Deep Messagingによる顧客アプローチ、QAロボットによる問い合わせ対応など、企業のさまざまな課題に応じたAIサービスを提供している。2026年にはAI事業の黒字化や過去最高業績を達成し、教育分野への生成AI導入支援にも取り組むなど、事業の広がりと成長性の両面で注目される企業だ。AIツール選びの参考として、今後の動向をチェックしておきたい。















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